2023年8月発売のカシオ腕時計新製品を実機写真とともに紹介する。今回はG-SHOCKとBABY-G、EDIFICEからのリリースだ。
KELVIN HOEFLER×POWELL PERALTAコラボレーションモデル「DW-5600KH-1JR」
TEAM G-SHOCKのアスリート、プロスケーターのKelvin Hoefler(ケルビン・ホフラー)と、アメリカのスケートブランド「Powell Peralta」(パウエル・ペラルタ)、そしてG-SHOCKがトリプルコラボレーションしたモデル「DW-5600KH-1JR」が登場。
ベースモデルは、オリジンのデザインを受け継ぐ「DW-5600」だ。バンドにはKelvinのシグネチャーや「Powell Peralta」のロゴ、デッキに描かれるグラフィックなどがプリントされている。
裏ぶたにはKelvinのサインを刻印。フェイスのLEDバックライト点灯時には、Powell Peraltaのロゴが浮かび、スケートシーンで常にトップを走り続ける「Powell Peralta」とTEAM G-SHOCKのKelvin Hoeflerのスピリッツを詰め込んだモデルとなっている。
そのほかの機能や性能はベースモデルと同様。ペシャルパッケーが付属する。価格は18,700円。別記事『G-SHOCK、スケーター界のKelvin Hoefler/Powell Peraltaとトリプルコラボ』もご覧いただきたい。
■Kelvin Hoefler(ケルビン・ホフラー)
Kelvinは2011年にプロとしてのキャリアをスタート。ブラジルからヨーロッパへと渡り、World Cup Skateboarding(WCS)で3連覇を達成。その後は4年連続でWCSランキングのストリート部門の勝者となった。数々のタイトルを手にし、2023年はSLS Chicago Championshipで優勝、トップスケーターのひとりとして活躍している。現在は米国に永住しながら、故郷のブラジルにスケートパークを建設。恵まれない子供たちのためのクラスを開催して、生まれ育ったスケートコミュニティを支援している。
■Powell Peralta(パウエル・ペラルタ)
博士号を持つジョージ・パウエル氏とプロスケーターのステイシー・ペラルタ氏により、1976年に誕生。以来、スケートシーンを席巻し、現在のスケートボードの基盤を築いた伝説のスケートブランド。自社内で強度テストを重ねており、強度や耐久性の評価が高いことにもG-SHOCKと通じるスピリッツを見ることができる。さらに、昔からのオリジナル製品を現在も販売し続けており、これもまた「DW-5000」や「DW-5600」を現行として販売、リスペクトするG-SHOCKに重なる。
「ゴージャス」と「シック」、2つの「GA-2100」
八角形のケースデザインが特徴的な「GA-2100」シリーズに新色が登場。カラー展開は2色。グロスブラックのケースとバンドにゴールドのダイヤルを組み合わせた「GA-2100GB-1AJF」(19,250円)と、マットブラックのケースとバンドにシルバーのダイヤルを組み合わせた「GA-2100SB-1AJF」(18,150円)だ。
ダイヤルはどちらも蒸着文字板を採用。ゴージャスとシックという2つのアプローチは、ペアモデルとしても機能する。電池式駆動(電池寿命は約3年)やダブルLEDライト搭載など、機能と性能は「GA-2100」シリーズ同様。
ピンクゴールドに輝くレディースモデルのG-SHOCK
コンパクトサイズと上質な雰囲気で人気のメタルカバードモデル「GMS-2100」と「GM-S110PG」に、新色となるピンクゴールド×ピンクベージュの「GM-S2100PG-4AJF」と「GM-S110PG-4AJF」が登場。
美しく輝くメタルベゼルと尾錠にピンクゴールドIPを使用し、同系色のピンクベージュバンドを組み合わせた。落ち着きのあるデザインで「G-SHOCKのレディースモデル」としての方向性、可能性を示すモデルとなっている。
両モデルとも電池式駆動(電池寿命は約3年)やダブルLEDライト搭載など、機能と性能は各ベースモデルと同様。価格は各29,700円。別記事『G-SHOCK、華やかなピンクゴールドフェイスの新作5モデル』もご覧いただきたい。
デザインによるキャラクターの違いを楽しむ「BGA-290」の新作
BABY-Gからは、1970年代から80年代のファッションをアレンジした「レトロポップ」がテーマのニューモデルが登場。テラコッタオレンジの「BGA-290PA-4AJF」と、ホワイトの「BGA-290PA-7AJF」の2色をラインナップ。カラーダイヤルと丸いフォルムのカラフルなアラビアインデックス、遊び心のある時分針が楽しい。
ベースモデルは、ラウンドケースと視認性の良いワイドフェイスが特徴の「BGA-290」だ。電池駆動(電池寿命は約3年)や世界48都市(31タイムゾーン)のワールドタイム設定、ダブルLEDライト搭載など、機能と性能はベースモデル同様。
同じく「BGA-290」をベースモデルに、上品で落ち着いたカラーと理知的なフェイスのニューモデルも登場する。こちらも2つのカラーで展開し、ネイビーの「BGA-290SA-2AJF」と、ピンクベージュの「BGA-290SA-4AJF」をラインナップ。価格は各15,950円。
時分針やインデックスには、華やかな印象のピンクゴールドを採用。蒸着処理で美しく仕上げたベゼルリングが特長だ。アラビアインデックスも、こちらはぐっと大人の雰囲気に。ベースモデルは同じでも、表現によって大きく印象が変わるところに注目してほしい。
フォーミュラカーの空気整流をイメージしたEDIFICE「WINDFLOW ECB-2200」シリーズ
モータースポーツとウオッチテクノロジーの融合を標榜するEDIFICE(エディフィス)からは、フォーミュラカーの空気整流に着想を得た「WINDFLOW(ウィンドフロウ) ECB-2200」シリーズが登場。
流線型のサイドビューやシャープで立体的なメカニカルフェイスなど、フォーミュラカーのサイドポンツーン(サイドポッド)内のエアフローをイメージ。シルバーのベゼルと樹脂バンドが特徴の「ECB-2200YP-1AJF」(29,700円)と、黒白のツートンカラーとSS(ステンレススチール)バンドが特徴の「ECB-2200YDC-1AJF」(41,800円)の2モデルをラインナップする。
駆動は両モデルともタフソーラー。サイズは47.6×48.2×11.9mm。重さは樹脂バンドの「ECB-2200YP-1AJF」が59g、SSバンドの「ECB-2200YDC-1AJF」でも136g。カーボンファイバー強化樹脂ケースの採用によって強度と軽量化を両立し、高い装着性を実現した。なお「ECB-2200YDC-1AJF」のSSバンドは、ブラックIP処理で耐傷性を高めている。
機能も共通。Bluetoothでスマートフォンアプリ「CASIO WATCHES」と接続、正確な時刻表示を実現する自動時刻修正、約300都市から簡単に都市選択できるワールドタイム、1/1000秒単位のストップウオッチ計測データのスマートフォン転送、時計ボタンの長押しでスマートフォンを鳴らす携帯探索機能などを利用できる。
Hondaのワークスチーム「無限」とEDIFICEが初のコラボ
Honda車のワークスブランド「無限」(株式会社M-TEC、以下、無限)とEDIFICEのコラボレーションモデル「ECB-40MU-1AJR」が登場。
無限は、Honda四輪車用のパーツ製造販売をはじめ、プロレーシングチームとしてこれまでF1やマン島TTレース、国内レースのトップカテゴリーに参加。カシオは1985年の二輪耐久レースからパートナーシップを結び、その活動をサポートしてきた背景がある。
そして今回、無限が創立50周年を迎えたことを記念して、モータースポーツの世界観を持つEDIFICEと初のコラボレーションウオッチとして「ECB-40MU-1AJR」が誕生した。
時計はブラックを基調に、無限のコーポレートカラーである白・赤・金・黒を、文字板・遊環・バンドのステッチに採用。ブランドロゴや無限スピリットの象徴「アイコマンダー」をバンドにあしらった。ベゼルには、無限製シフトレバーのノブに使われるフォントを刻印している。
さらに、レーシングカーのサスペンションから着想を得た四本足のラグや、スポーツカーの内装にも用いられる耐久性と通気性に優れるアルカンターラ製バンドなど、各所にこだわりが詰まっている。
サイズは52.4×48.0×12.7mm、重さは約65g。駆動は電池式で電池寿命は約2年。風防はサファイアガラス、10気圧防水。価格は44,000円。
機能としては、Bluetoothによるモバイルリンク機能を搭載する。自動時刻修正やワールドタイムの設定を簡単に行えるほか、スマートフォンのカレンダーアプリとも連携し、スケジュールの開始・終了時刻を液晶部に表示するスケジュールタイマー機能を備える。ワールドタイムも世界38都市+UTC(協定世界時)から簡単に設定可能だ。ホームタイムとの時刻入替機能やダブルLEDライトなど、実用性も高い。別記事『カシオ EDIFICE×Honda車ワークスブランド「無限」、初のコラボモデル』もご覧いただきたい。