キヤノンは4月20日、RFマウントの超望遠ズームレンズ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」を発表した。100mmから300mmの広い焦点距離をカバーしつつ、開放F2.8の明るさとした明るい超望遠ズームレンズ。明るさが足りない状況でもシャッター速度を稼げるレンズとして、スポーツ撮影やライブ撮影、報道撮影を手がけるプロを中心に訴求する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの価格は1,504,800円。5月下旬に発売する。
100~300mmの焦点距離をカバーする超望遠ズームレンズ。F2.8通しの望遠ズームは、すでに「RF70-200mm F2.8 L IS USM」をラインナップしているが、より望遠域を広くカバーして利便性を高めつつ、開放F値をF2.8固定に据え置いた明るいレンズ。同等スペックのレンズは、いまのところ他社には存在せず、きわめて個性的なレンズといえる。
蛍石レンズなどの特殊レンズを多く採用し、ズームレンズながら単焦点の超望遠レンズに迫る高画質に仕上げたとしている。エクステンダーにも対応し、140-420mm/F4、200-600mm/F5.6の超望遠ズームレンズとしても利用できる。
レンズ内手ブレ補正機構(IS)の補正効果は5.5段分で、ボディ内手ブレ補正機構を搭載するEOS Rシリーズと組み合わせると、協調制御により最大6段分の補正効果が得られる。
- レンズ構成:18群23枚
- 特殊レンズ:蛍石1枚、UDレンズ4枚、ガラスモールド非球面レンズ1枚
- 最短撮影距離:約1.8m
- 最大撮影倍率:0.06倍(100mm時)~0.16倍(300mm時)
- 絞り羽根枚数:9枚
- IS補正効果:約5.5段(OISのみ)、約6段(IBIS協調制御)
- フィルターサイズ:112mm
- 最大径×長さ:約φ128mm×323.4mm
- 質量:約2590g