AMDは3月14日、組込みシステム向けプロセッサの最新シリーズとして、「AMD EPYC Embedded 9004シリーズ」を発表した。工業用エッジサーバー等への導入を見込むとしており、シーメンスとアドバンテックが初期顧客として導入を表明している。

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Zen4アーキテクチャを採用し、大量のCPUコアで高い性能を備えたCPU製品。組み込み向けとしてシステムの起動から実行までセキュリティ機能を強化されている点が特徴で、高い性能と効率でTCO削減に貢献。システムの信頼性を高める「Non-Transparent Bridging(NTB)」機能やNon-Volatile Dual In-Line Memory Module(NVDIMM)への対応、セキュアブートに2つのオフチップROMを組み合わせる「Dual Serial Peripheral Interface(Dual SPI)」も利用可能。長期間の利用とサポートが必要になる業務機器向けとして、最大7年間にわたる計画的な供給を実施して可用性も備えている。各モデルにおける主な仕様は以下の通り。

仕様 コア数 消費電力 cTDP ベースクロック ブーストクロック
9654 96 360W 320-400 2.4GHz 3.7GHz
9554 64 360W 320-400 3.1GHz 3.75GHz
9454 48 290W 240-300 2.75GHz 3.8GHz
9354 32 280W 240-300 3.25GHz 3.8GHz
9254 24 200W 200-240 2.9GHz 4.15GHz
9124 16 200W 200-240 3.0GHz 3.7GHz
9654P 96 360W 320-400 2.4GHz 3.7GHz
9554P 64 360W 320-400 3.1GHz 3.75GHz
9454P 48 290W 240-300 2.75GHz 3.8GHz
9354P 32 280W 240-300 3.25GHz 3.8GHz