ヤフーは12月6日、「Yahoo!ニュース コメント」「Yahoo!知恵袋」「Yahoo!ファイナンス 掲示板」における誹謗中傷などの不適切な登校への対応状況をまとめた「2021年度メディア透明性レポート」を公開した。同社による透明性レポートの公開は、2021年12月の2020年度レポートに続いて2回目。

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ヤフーではユーザーが考えを投稿したり議論したりできる場として「Yahoo!ニュース コメント」や「Yahoo!知恵袋」など複数の投稿型プラットフォームサービスを提供しており、それぞれの目的や特性に応じ、不適切な投稿を禁止するルールや違反行為への対応を定めたガイドラインを設定している。その一方で、ユーザー投稿型のプラットフォームとして、ユーザーが委縮することなく自由に情報発信できる場であることも重要である。

こういった点から同社は、2021年から投稿削除の実績や対応にあたる社内体制について「メディア透明性レポート」として情報を公開し、透明性を確保し、ユーザーや外部からのフィードバックを受けられるようにして、各種取り組みの継続的な改善につなげようとしている。

主な内容は以下のようなもの。

  • 対象サービスそれぞれの提供目的、ルールやガイドラインと不適切な投稿への対応
  • 対象サービスにおける2021年度の投稿削除などの状況
  • ヤフーにおける2021年度の新たな取り組み
  • ヤフーにおける不適切な投稿の監視体制とAIの活用状況

2021年度の投稿削除の概要として、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールや自社開発のAIにより、各サービスで以下のように投稿の削除を行ったという。

  • Yahoo!ニュース:1カ月平均約43万件を削除(約1,327万件の投稿のうち約3%)
  • Yahoo!知恵袋:1カ月平均約21万件を削除(約475万件の投稿のうち約4%)
  • Yahoo!ファイナンス掲示板:1カ月平均約9万件を削除(約231万件の投稿のうち約4%)

2020年度からの主な追加・変更点は以下のとおり。

  • 対象サービスに「Yahoo!ファイナンス 掲示板」を追加
  • 投稿数・投稿削除件数・削除割合について、四半期ごとのデータを追加
  • レポートの対象期間中に実施した新たな取り組みについての紹介を追加

2021年度には「Yahoo!ニュース」に導入した一定以上の投稿数がある記事のコメント欄を対象としてAIが判定した違反コメント数などの基準に従ってコメント欄を自動的に非表示にする機能、「Yahoo!知恵袋」で運用を開始した新たな不適切投稿判定モデルといった取り組みがスタートしており、その内容についてもレポート内で詳細を解説している。