自宅でのリモートワーク、通勤する必要がないからラクチンなはずなのに、夕方にもなると足腰の疲れに悩まされることが増えました…。どうやら、歩かないことで全身の血行が悪くなっていることが原因の様子。血の巡りが悪くなると薄毛の原因にもなる…とも聞き、足をマッサージして全身の血行を改善するフットマッサージャーが気になっていました。

しかし、フットマッサージャーは使っていない時にジャマになるのと、足を入れる2つのスペースが醸し出す“いかにもな外観”が生活臭を濃厚に感じさせるのが気になり、これまで導入できずにいました。

ところが、たまたま家電量販店に行って見つけたのが、ドクターエアの「3Dフットマッサージャー スツール」。おしゃれなスツールやオットマンとしか見えない外観ながら、手前の部分を引き出すと足を入れるスペースが現れてフットマッサージャーに早変わり、という構造を採用しています。使っていない時の美しいたたずまいに一目惚れしましたが、足裏のもみほぐし効果もこれまでにない力強さで上々でした。

  • 仕事場のデスク下に設置したドクターエアの「3Dフットマッサージャー スツール」。仕事をしながら足のもみほぐし効果が得られることはもちろん、足を置くオットマンとして活躍するのがありがたかった。実売価格は44,000円前後とちょっとお高め

フットマッサージャーくささを消したスクエアな外観が好印象

2022年7月に登場した3Dフットマッサージャー スツール、「ドクターエア」ブランドのフットマッサージャーです。ドクターエアといえば、ショッピングモールなどでよく実演している3Dバランスブレードなどのフィットネス機器は知っていたのですが、フットマッサージャーも出していたのは知りませんでした。

3Dフットマッサージャー スツール、まずはインテリアに溶け込むデザインが気に入りました。上部にはクッション性のある厚めの素材が用いられており、ちょっと腰掛けるスツールや伸ばした脚を置くオットマンとして使えます。側面には両手でしっかりつかめるハンドルを用意しているので、家庭内での持ち運びも苦ではありません。

  • 凹凸の少ない箱形デザインを採用する3Dフットマッサージャースツール。言われなければフットマッサージャーとは分からない

  • 手前の部分を開くと、足を入れる部分が現れる。これでようやくフットマッサージャーらしいたたずまいになる

  • 足を入れる部分の中央に操作ボタンを配置する

  • 操作ボタンは4つと少なく、LEDで動作状況を知らせるシンプルな仕組みなので、使い始めのうちは説明書が必須だ

  • 足を入れる部分はファスナーを緩めれば取り外しができ、洗濯できる

  • 底面のスタンドを立てれば、角度を付けた状態で使える。深く腰掛けるソファに座った場合などに活用できる

足の甲を押さえつけながら足の裏をグリグリしてくれるのがとてもよい

フットマッサージャーとして使う場合、手前の部分を引き出せば、足を入れるスペースと操作パネルが現れる仕組み。足を入れて電源ボタンを押せば、標準の「ほぐしもみ」コースでマッサージが始まります。

ふくらはぎや足首、足の甲の部分にはエアバッグが、足の裏には回転式のもみ玉が設けられ、もみほぐしや加圧で血行を促進してくれます。特に好ましいと感じたのが、足の裏を力強く刺激してくれるもみ玉の存在。足の甲をエアバッグで押さえつつ、もみ玉が足の裏をグリグリ刺激してくれるのがとても気持ちよく、終わったあとは心地よさを感じました。青竹踏みのようにいちいち自分で足を動かす必要がなく、座っているだけで心地よい刺激が加わるのはやはり便利です。

  • 3Dフットマッサージャー スツールの製品ページより。エアバッグで足の甲をグッと押さえながら、回転式のもみ玉が足の裏をグリグリ刺激するのがたまらない

足を置くオットマンとしても活躍

この3Dフットマッサージャー スツール、リモートワークで使っているデスクの下に設置してみたところ、マッサージ機能を使っている時だけでなく、使っていない時も快適な環境をもたらしてくれるのが気に入りました。

まず、デスクで作業をしながらマッサージ機能を使えるのが好ましいと感じます。青竹踏みのように足を動かす必要もなく、集中して仕事を進めていれば足の疲れが取れるのは、時間の無駄がなくとても効率的です。駆動時の騒音も、低いモーター音とエアバッグから空気が排出されるシューッという音ぐらいでほとんど気にならず、Web会議をしながらの利用も問題ないと感じました。

  • デスクで作業をするのと並行して足の疲れを癒やせるので、マッサージのために時間を用意する必要がなく、とても効率的だ。騒音も気にならないレベルに抑えられており、Web会議中もコッソリ使える

意外な収穫だったのが、マッサージ機能を使っていない時も、オットマンとして使えるのが快適だったこと。これまでは、足の置き場に困って足を組んだり、無理矢理足を伸ばして奥の壁に当てたりしていたのですが、足を安定して乗せる場ができたことで作業に集中できるようになりました。おのずと姿勢もよくなるのも収穫といえます。

  • デスクの足下に何もないと、足を組んだりふんぞり返って足を伸ばしたりと落ち着かなくなる。姿勢が悪くなる要因にもなり、体にもよろしくない

  • マッサージ機能を使っていない時、足を乗せるオットマンとして活躍するのが意外に便利だった。高さや天板のクッションも絶妙で快適だ

価格は高めながら、独自の機構やデザインに魅力を感じたら買い

3Dフットマッサージャー スツール、家電量販店での実売価格は44,000円(+ポイント10%)で、安いものは2万円前後で購入できる一般的なフットマッサージャーと比べるとだいぶ高めといえます。しかし、使わない時もインテリアに溶け込むデザイン、デスクワーク時にオットマンとして使えること、ふくらはぎだけでなく足の裏もしっかり刺激してくれる機構の存在を考えると、リモートワークの機会が多い“おうち仕事族”は奮発する価値があります。足の裏も強く刺激を与えてくれるマッサージを体験すると、ふくらはぎだけのマッサージャーは確実に物足りなく感じます。

機能面だけではなく、“いかにも”な見た目を廃したことはポイントが高いと感じますので、日々体の疲れが気になる働き盛り世代のご同輩は家族を巻き込んで検討してはいかが?

  • 天板がフラットなので、iPadやパソコンを置いてゲームや動画を楽しみながらマッサージできる。目の前のテレビでNetflixなどの動画配信サービスを楽しみながらリラックスできるのも極楽だ