シロカは10月12日、電気圧力鍋「おうちシェフ」シリーズの新モデルとして、「おうちシェフPRO L」(2モデル)を発表しました。従来製品よりも大容量の5Lサイズとなり、調理メニューも増えています。
上位モデルの「SP-5D151」は、ジョグダイヤルと大型の液晶画面による操作性の良さが特徴。価格はオープン、推定市場価格は32,000円前後、11月19日の発売予定です。一方の「SP-5D152」は、従来製品と同じLEDディスプレイとボタン式の操作。価格はオープン、推定市場価格は28,000円前後、11月12日の発売予定となっています。
たくさんの要望のあった大家族向けの大容量サイズ
おうちシェフシリーズは、低温調理にスロー調理、圧力調理、炊飯まで幅広い調理に対応した自動圧力調理鍋です。特徴的なのは圧力調理機能。高いゲージ圧と、圧力を均一に加え続ける圧力コントロール技術によって、食材に味が染みこみやすく、柔らかな調理が可能としています。
また、圧力調理は高い圧力をかけるほど減圧に時間がかかりますが、おうちシェフは自動減圧機能でトータル調理時間の時短を実現。シロカはこれらの圧力技術を総称して「スマートプレッシャー技術」と名付けています。今回の新モデルも、もちろんこのスマートプレッシャー技術を継承しています。加えて、従来は95kPaまでだった圧力ゲージは、新製品では100kPaまでアップしました。
最大の進化点は大容量化。従来は2.4Lだった容量が、新モデルでは5Lサイズになりました。4人~6人分の調理が可能な容量です。内鍋が大きくなったことで、参鶏湯のような「丸鶏を丸ごと煮込む」料理もできるようになりました。
SP-5D152は従来モデルと同じLEDディスプレイを採用していますが、上位モデルのSP-5D151は操作パネルも大きく変更しています。おうちシェフシリーズは豊富な自動メニューを搭載していますが、従来はメニュー選択は数字で行っていました。各自動メニューには数字が割り当てられており、ユーザーはレシピブックやメニューリストから対応する数字を参照して本体に入力します。
対してSP-5D151は、料理名がそのまま表示される大型の液晶画面を採用。容量5Lの新モデルはどちらも100種類という多くの自動メニューがあるので、これから作る料理を選びやすいのは使い勝手の良いところです。
「低温&圧力調理」と「糖質オフごはん」を追加して1台12役に
従来のおうちシェフシリーズは、圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯、スロー調理、温めなおし、低温調理、炒め(下ごしらえ)、発酵、温度調理という、1台10役の調理が可能でした(おうちシェフ PRO Mタイプ SP-2DM251の場合)。新モデルでは、この10種類の調理に「低温&圧力調理」と「糖質オフごはん」を加えた12種類の調理に対応しています。
糖質オフごはんは、専用の蒸しカゴを使って炊飯することによって、米のデンプンが溶け出した煮汁の一部を捨てて糖質カットする方式。シロカは、通常の炊飯と比べて約11%の糖質オフが可能としています。11%というのは、糖質カット炊飯としては高い数値ではありませんが、炊飯時に糖質をカットするほどごはんの美味しさも損なわれやすくなるため、毎日続けやすい美味しさを考えて約11%の糖質カットに設定したそうです。
もうひとつの新調理メニュー「低温&圧力調理」は、低温調理のあとに自動で圧力調理に切り替わる調理メニューです。たとえば、牡蠣やエビといった魚介類は、いきなり高温加熱すると身が縮んだり、固くなったりしがち。先に低温調理で加熱すると、大きく縮んだり、固くなったり、パサつきにくくなります。低温&圧力調理メニューは、魚介を使った煮込み料理に力を発揮する調理方法です。
筆者は前モデルの「おうちシェフ PRO Mタイプ SP-2DM251」も使っていますが、今回の新モデルでとても気に入ったのはSP-5D151の液晶画面の使いやすさ。たくさんの自動メニューから目的の料理を簡単に選べるのはもちろん、手動操作の設定もかなりラクになりました。
また、おうちシェフ PROシリーズはもともと、高い圧力ゲージによって短時間で柔らかく調理できる点が特徴でしたが、新モデルはこの圧力ゲージも100kPaまでアップ。圧力鍋の基本性能としてもより魅力的になっています。