ロジクールは9月22日、ゲーミングブランド「ロジクールG」新製品として、レーシングシミュレーションギア「ロジクール G PRO Racing Wheel」(G-PRW-001)および、「ロジクール G PRO Racing Pedals」(G-PRP-001)を発表した。9月29日からロジクール直販サイト限定で販売開始する。
価格はオープン。直販価格は、「ロジクール G PRO Racing Wheel」が119,900円、「ロジクール G PRO Racing Pedals」が49,940円。
ロジクール G PRO Racing Wheel
ロジクールは1998年の「Wingman Formula GP」を皮切りに、レーシングシミュレーション向けのステアリング型コントローラを脈々と発売している。
直近では2020年に「G923」を提供。このG923では、Wingman Formula GPの時代から搭載している、天候や衝撃などのゲーム内環境をハンドルの振動でユーザーに伝える「フォースフィードバック」機能が進化。ゲーム内のアクションやオーディオと連携して、ステアリングにフィードバックする「TRUEFORCE」を搭載していた。
G923から2年ぶりの新モデルとなる「ロジクール G PRO Racing Wheel」の大きな特徴は、ゲーム内の環境をよりリアルな振動として再現するため、大型のモーター1基をハンドル後部に備えたダイレクトドライブ方式を採用し、TRUEFORCEを組み合わせて、より本物に近い運転感覚を実現した点だ。
前モデルのG923を含め、従来ロジクールGのステアリング型コントローラでは、振動用の小型モーター2基と振動を増幅させるギアを組み合わせた、ベルトドライブ方式を採用していた。
新モデル「ロジクール G PRO Racing Wheel」では、大型モーター1基を備えたダイレクトドライブ方式を採用することで、路面のコンディションや天候、衝撃など細かなステージ要素を再現するTRUEFORCEの機能を、より強く、繊細にフィードバックできるようになり、現実感や没入感が増すとした。トルクの出力を示すニュートンメートル(Nm)の値も上がり、これまで2~3程度だったところ、「ロジクール G PRO Racing Wheel」は最大11Nmの設定が可能となっている。
また、シフトパドルの接続部を物理スイッチではなく、磁力でスイッチ化したことも特徴。物理的な摩擦が発生しない構造のため、摩耗による劣化や故障を防げる。
ハンドルは手軽に取り外せるクイックリリース式。設定を最大5つまで本体に保存できるオンボードプロファイル機能も備え、走りながらパドルシフトで設定を切り替えることも可能だ。このほか、ハンドルレイアウトも操作しやすい配置に改善している。
九州・福岡を本拠地とするプロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」に所属し、『グランツーリスモ』シリーズをプレイする川上奏選手は、「ロジクール G PRO Racing Wheel」を体験した後、G923と比べてダイレクトドライブの特徴である「フィードバックのリニア感」が優れていることが印象的だったとコメント。「細かい振動や周波数レベルが緻密で、縁石の感触や路面の凹凸も、細かいレベルでしっかりと伝わってくる」と話していた。
本体サイズと重さは、ホイール リム部分が直径300×長さ136mmで1.5kg、ホイール ベース部分が幅305×奥行290×高さ200mmで7.0kg。保証期間は2年間。対応システムはPlayStation4/5、Windows 10以降。
ロジクール G PRO Racing Pedals
「ロジクール G PRO Racing Pedals」は、どのくらいの力でペダルが踏み込まれたか圧力検知できるロードセルブレーキを搭載し、ペダル位置の変更やペダルの硬さなどをユーザー側で調整できる。ロジクールではこれにより、よりリアルな運転感覚を体験できるとする。
クラッチペダルとアクセルペダルで反発力を調整するスプリングは、硬さが違うものも同梱し、ユーザー側で交換可能。また、ブレーキペダルはエラストマー樹脂で硬さを調節でき、これも複数のエラストマー樹脂を同梱する。
アクセルペダルとクラッチペダルは、「ロジクール G PRO Racing Wheel」のシフトパドル接続部と同じく、磁力による非接触型ホールセンサーを採用。こちらも摩耗による損傷が構造的にはないため、長寿命化が見込める。
本体サイズは幅341×奥行445×高さ229mm、重さは5.02kg。対応システムはPlayStation4/5、Windows 10以降(USBポート搭載)。