米Epic Gamesは4月6日(現地時間)、次世代ゲームエンジン「Unreal Engine 5」を正式に発表した。すでにEpic Games Launcherからダウンロードできるようになっており、UE5を用いたデモ「The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience」や「Lyra Starter Game」で新機能を体験できる。
2020年5月に初めて公開されて以来、約2年越しの今日正式に発表された次世代ゲームエンジン。ライティングシステム「Lumen」とジオメトリシステム「Nanite」を新しく搭載しており、完全に動的なグローバルイルミネーションや膨大なディテールを備えたアセットのリアルタイムレンダリングをサポート。さらにLumenやNaniteとうまく連携するよう特別に設計したという「VSM(仮想シャドウマップ)」機能も搭載することで、適切な負荷でもっともらしいソフトシャドウの表現が行えるとしている。
また、超解像技術「Temporal Super Resolution」を搭載してシビアな環境でのパフォーマンスを向上。オープンワールドゲーム向けシステム「World Partition」では自動的にマップをグリッドに分割し、必要なエリアのストリーミングをサポートする。さらに複数の開発者が同じワールドの同じ領域で作業できる「One File Per Actor」機能を搭載したほか、新しいポーズブラウザに加え、エディタ内モデリング機能やUV編集機能も強化。Quixel Bridgeを完全に統合し、ワークフローの効率化が図られている。
推奨動作環境として「Windows 10 64bit、4コア/2.5GHzのIntel or AMDプロセッサ、8GBメモリ」「macOS Big Sur、4コア/2.5GHzのIntel or AMDプロセッサ、8GBメモリ」「Linux Ubuntu 18.04、4コア/2.5GHzのIntel or AMDプロセッサ、32GBメモリ」が必要。UE5を用いて開発したタイトルのロイヤリティが100万米ドルを超えるまでは、無料で利用できる。
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