ニコンイメージングジャパンは4月6日、昨年12月に開発発表していたフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ対応の超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S」を正式に発表した。4月22日発売予定で、メーカー希望小売価格は973,500円。受注販売となっており、4月8日10時から受注を受け付ける。
NIKKOR Zレンズとしては最も長い焦点距離を備えた超望遠単焦点レンズ。NIKKOR Zシリーズで初めてPF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズを採用した点が特徴で、2013年発売の一眼レフ向けレンズ「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」比で約48%の小型化と全長の約16%の短縮を実現。登山時の野鳥撮影など、長時間の撮影や移動における負担を軽減するとしている。
純正1.4倍テレコン、2倍テレコンの装着に対応しており、最大1,600mmという超望遠域での撮影も可能。5.0段の光学式VR機構を内蔵して手ブレを低減するほか、STMによる高速で静粛なAF駆動も行える。レンズフードのロック機構は片手で着脱できるよう改良されており、そのほかピント位置を登録・再現できる「メモリーリコール」機能を搭載する。その他の主な仕様は以下の通り。
- 対応マウント:ニコン Z
- 焦点距離:800mm
- レンズ構成:14群22枚(ED×3、SR×1、PF×1。ナノクリスタルコートあり、最前面レンズ面にフッ素コートあり)
- 絞り:F6.3~F32
- 絞り羽根:9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離:5m
- 最大撮影倍率:0.16倍
- 全長×最大径:385×140mm
- 重さ:約2,385g
- 付属品:レンズキャップ「LC-K106」、裏ぶた「LF-N1」、レンズフード「HB-104」ストラップ「LN-3」、レンズケース「CL-L3」