新たな最上位GPU「RTX 3090 Ti」が登場

NVIDIAから新型GPU「GeForce RTX 3090 Ti」が登場、搭載グラフィックスカードとしてGainwardの「GeForce RTX 3090 Ti Phantom」が発売された。3090 Tiは、GeForceとして最上位となるGPUである。今後、他社からも搭載カードが発売される見込みだが、最初に入荷したこのGainward製品の価格は327,800円だ。

  • Gainwardの「GeForce RTX 3090 Ti Phantom」。まずはこの製品のみ入荷した

    Gainwardの「GeForce RTX 3090 Ti Phantom」。まずはこの製品のみ入荷した

  • カードの長さは314mm。グラフィックス出力は、DisplayPort×3とHDMIを搭載

3090 Tiは3090無印の上位GPUで、CUDAコア数が10,496基→10,752基に微増。コアクロックは1.40/1.70GHz→1.67/1.86GHzへと高速化された。しかしその反面、消費電力は350W→450Wへと大幅に増え、補助電源は8ピン×3またはPCIe Gen5ケーブルが必要となるので注意して欲しい。なおメモリは24GB GDDR6Xで変わりはない。

今回発売されたGeForce RTX 3090 Ti Phantomには、2.7スロット厚のトリプルファンクーラーを搭載。補助電源として16ピンのコネクタが用意されているが、8ピン×3への変換ケーブルも付属している。そのほかVGAホルダーも同梱されており、基板やコネクタへの負担を軽減させることが可能だ。

  • 上部の中央に、補助電源コネクタが見える。さすがに消費電力は大きい

3スロットVGAに対応するMini-ITXケース

Lian Liの「A4-H2O」は、3スロット厚のグラフィックスカードも搭載可能という、拡張性の高さが魅力のMini-ITXケース。容量わずか11リットルのコンパクトなケースながら、長さは322mmまで対応しており、ハイエンドGPUによる高性能マシンの構築が可能だ。カラーはブラックとシルバーがあり、価格は22,000円前後。

  • Lian Liの「A4-H2O」。内部シャーシはスチール製で、パネルはアルミ製だ

  • リア側から見ると構造が分かりやすい。内部は左右のエリアに分かれている

このA4-H2Oは、DAN Casesとのコラボで開発されたものだという。同社の「A4-SFX」と同様なサンドイッチレイアウトを採用し、片側にマザーボードとSFX-L電源、反対側にグラフィックスカードを格納している。トップ側には、24cmラジエータの搭載が可能。CPUクーラーは、高さ55mmまで対応する。

  • 左側面には、リア側にマザーボード、フロント側にSFX-L電源を搭載する

  • 右側面は、グラフィックスカードのエリアだ。ハイエンドモデルにも対応

リア以外のパネルを全て簡単に取り外せるフルリムーバブルパネル構造を採用し、メンテナンス性に配慮。長いグラフィックスカードも、フロントパネルを外して、前方から簡単に格納できる。なお付属するライザーケーブルの違いにより、PCIe 4.0用/3.0用の2モデルがあり、3.0用の価格は17,500円前後となる。