パナソニックは、家の好きな場所へ持ち運んで楽しめるポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」5機種を11月19日に発売する。このうち3機種は、家電の動作状況や暮らしに役立つ情報を音声で知らせる「音声プッシュ通知」に対応。価格はオープンプライスで、店頭価格は45,000円~93,000円前後を見込む。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    15V型「UN-15LD11」

  • プライベートビエラ2021年モデル

    15V型「UN-15LD11」の別体チューナー部

■音声プッシュ通知対応「プライベート・ビエラ」のラインナップ

  • 15V型「UN-15LD11」:93,000円前後(防水仕様/バッテリー内蔵/HDD搭載/BD再生対応)
  • 15V型「UN-15L11」:73,000円前後(防水仕様/バッテリー内蔵)
  • 10V型「UN-10L11」:58,000円前後(防水仕様/バッテリー内蔵)
  • プライベートビエラ2021年モデル

    15V型「UN-15LD11」

  • プライベートビエラ2021年モデル

    15V型「UN-15L11」

  • プライベートビエラ2021年モデル

    10V型「UN-10L11」

■「プライベート・ビエラ」通常モデルのラインナップ

  • 10V型「UN-10E11」:45,000円前後(防水仕様/バッテリー内蔵)
  • 19V型「UN-19F11」:47,000円前後(防水非対応/HDMI入力搭載/AC電源)

液晶画面を搭載したモニター部と、地上/BS/110度CSチューナーを1基(15LD11は地デジとBS/110度CSを各1基)搭載したチューナー部がセットになったポータブルテレビ。チューナー部をアンテナ線につなぐと、モニター部に映像をワイヤレス転送でき、アンテナ線がない部屋やアンテナ線が届かない場所でもテレビを楽しめる。今回のラインナップは、2020年発売の15TD10/15N10/10N10/10E10/19F10の後継機種となる。

音声プッシュ通知/LINE連携対応で機能強化した3機種

15LD11/15L11/10L11の3機種のモニター部は、浴室やキッチンなどの水回りでも使えるIPX6/7相当の防水仕様。汚れが付いても薄めた食器用の中性洗剤でまるごと洗えるという。モニター部の背面には4段階の角度調整ができるチルトスタンドを備え、引っ掛けて設置することも可能だ。

2021年モデルの3機種の大きな特徴が、パナソニック製のIoT対応家電の動作状況や各種情報をタイムリーに音声で通知する「音声プッシュ通知」サービスに対応していること。

同社のクラウドを介して対応家電を互いに連携させ、洗濯機の洗濯終了などの動作状況や、調理の動作終了、エアコンがある部屋の温度上昇といったさまざまな情報を音声で知らせる。さらに、その日の天気やゴミの日といった暮らしに役立つ情報も通知する。利用するにはCLUB Panasonic IDが必要。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    音声プッシュ通知のイメージ。画面上のメッセージに注目

テレビを見ていないときに時刻や天気予報、家族のスケジュールなど生活に役立つ情報を表示する「置き時計機能」も進化。新たにLINEとの連携に対応し、スマホから家族に伝言・メモを送ったり、プライベート・ビエラのカレンダーに予定を追加したりできるようになった。同社製の無線LAN搭載エアコンと連携し、離れた場所からエアコンの各種操作が行える機能は引き続き備える。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    LINEを使ってプライベート・ビエラに伝言・メモも送れる

  • プライベートビエラ2021年モデル

    LINEから「今から帰るよ!」とメッセージを送っているところ

Bluetooth接続にも新たに対応。同社製ネックスピーカーや、手持ちのBluetooth対応スピーカーなどと組み合わせて使えるようになった。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    15LD11/15L11/10L11はBluetooth機能を搭載。パナソニック製のネックスピーカーと組み合わせて使える

いずれもチューナー部にはUSB端子を備え、別売のUSB HDDをつないで放送番組の録画が可能。最上位の15LD11のみ、容量500GBのHDDを内蔵し、裏番組録画にも対応。さらにBlu-ray/DVD再生も可能だ。

3機種とも別室のDIGAに録画した番組をネットワーク経由で視聴するお部屋ジャンプリンクに対応する。また、スマホアプリ「どこでもディーガ」で外出先からチューナ部で録画した番組を外出先から見ることもできる。

ネット動画サービス視聴機能を2020年モデルから継承。YouTubeやHulu、dTV、U-NEXT、DAZN、Paravi、ラジコ(radiko)が利用できる。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    15LD11のチューナー部はBlu-ray/DVD再生に対応する

モニター部はいずれも内蔵バッテリーで動作し、最大3時間動作可能。15LD11/15L11は15V型/1,354×760ドット、10L11は10V型/1,024×600ドットの液晶パネルを搭載する。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    スタンドの付け根は、従来モデルと比べて出っ張りが目立たなくなった

  • プライベートビエラ2021年モデル

    フックで引っ掛けて設置することもできる

いずれもモニター部を充電しやすいクレードル式充電台を同梱。充電台は別売オプション「DY-BC50-K」として単体販売も行い、対応するプライベート・ビエラの充電場所を増やせるようにした。店頭予想価格は7,000円前後。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    クレードル式の充電台を同梱

  • プライベートビエラ2021年モデル

    専用のアンチグレアタイプの保護フィルム「DY-15AG1/DY-10AG1」を別売オプションとして用意。写真は画面左半分がフィルムを貼った状態で、表面の映り込みや指紋がつくのを抑制するという。想定売価は15V型用の前者が4,000円前後、10V型用の後者が3,000円前後

中性洗剤で洗える10V型「UN-10E11」

モニター部は10V型/1,024×600ドットの液晶パネルを搭載し、内蔵バッテリーで最長約3時間30分テレビを視聴可能。IPX6/7相当の防水仕様で、汚れが付いても薄めた食器用の中性洗剤でまるごと洗えるという。背面にはフック引っ掛け部を備え、市販のS字フックでパイプなどに吊り下げて設置できる。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    10V型「UN-10E11」

チューナー部にはUSB端子を備え、別売のUSB HDDをつないで放送番組の録画が可能。別室のDIGAに録画した番組をネットワーク経由で視聴するお部屋ジャンプリンクに対応する。HDDやBD/DVDドライブは備えておらず、YouTubeなどのネット動画視聴機能も非搭載だ。防水リモコンを同梱する。

スマホアプリ「どこでもディーガ」で外出先からチューナ部で録画した番組を外出先から見ることもできる。なお、モニター部の使用中はスマホからのリモート視聴はできず、逆にリモート視聴中はモニター部で番組を見られなくなる。

本体サイズと重さは、モニター部が254×37×179mm(幅×奥行き×高さ)/約0.8kg、チューナー部が136×117×42mm/約0.3kg。

アンテナ線が無い部屋でも使える19V型「UN-19F11」

モニター部は19V型/1,366×768ドットの液晶パネルと、バスレフポート付スピーカーボックスを装備。HDMI入力を1基備え、BDプレーヤーやゲーム機などの外部機器をつないで使えるほか、PCに接続して外付けモニターとしても利用できる。

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    19V型「UN-19F11」

チューナー部に別売のUSB HDDをつないで番組録画が可能。お部屋ジャンプリンクや、スマホアプリ「どこでもディーガ」による外出先からのリモート視聴にも対応する。HDDやBD/DVDドライブは備えておらず、ネット動画視聴機能も非搭載。

本体サイズと重さは、モニター部が446×35.6×299mm(幅×奥行き×高さ)/約1.8kg、チューナー部が136×117×42mm(同)/約0.3kg。

  • プライベートビエラ2021年モデル

    19F11のモニター部背面。HDMI入力を1基備える