コルグは7月5日、フェイスの協力により、4K映像とハイレゾ音質のインターネット動画配信が行える「Live Extreme」向けの有料配信プラットフォームを提供開始したと発表。これを記念し、藤田恵美による『Headphone Concert 2021』を7月11日20時からライブ配信する。同配信のチケット価格は2,200円。

Live Extremeは、コルグが2020年9月に発表したインターネット動画配信システムで、最大4Kの高解像度映像とともに、ロスレスオーディオや、最大384kHz/24bitのPCMやDSD 5.6MHzのハイレゾオーディオをライブ配信できるのが特徴。

オーディオ・クロックを配信システムの軸とした“オーディオ・ファースト思想”や、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した高音質が好評を博し、半年間に15を超えるコンサートやイベントの配信に採用されてきたが、従来はLive Extremeで有償配信を行うには課金システムや再生Webサイトを配信主催者自身で用意する必要があり、一般的な配信と比べて準備期間や初期費用が増加する傾向にあったという。

今回新たに、フェイスが運営する配信プラットフォーム「Thumva」(サムバ)でLive Extremeを使った配信を可能にし、「Live Extreme」を使ったロスレス/ハイレゾ音質の有料ライブ配信を、少ない初期コストで実施できるようにした。リアルタイムのライブ配信だけでなく、収録済みの動画とロスレス/ハイレゾ音質のコンテンツを使った擬似ライブ配信も行えるという。

ThumvaでのLive Extreme配信こけら落とし公演として、藤田恵美による『Headphone Concert 2021』を、映像付きハイレゾ音声でライブ配信することも決定。チケット価格は通常4,300円だが、Live Extremeプラットフォーム・サービスの提供開始を記念し、特別価格2,200円でオンライン販売する。

  • 藤田恵美『Headphone Concert 2021』を映像付きハイレゾ音声でライブ配信

配信フォーマットは、「フルHD映像+ロスレス音声(48kHz/24bit)」、「フルHD映像+ハイレゾ音声(192kHz/24bit)」、「4K映像+ロスレス音声(48kHz/24bit)」、「4K映像+ハイレゾ音声(192kHz/24bit)」の計4種類。

ライブ配信後、アーカイブ(見逃し)配信を7月11日23時~7月24日18時まで実施する。なお、海外楽曲(“Let it Be”、“From a Distance”、“What a Wonderful World”)については権利の都合上、ライブ配信時のみ視聴でき、アーカイブ配信は行わないとのこと。

  • Live Extremeの再生対応環境。◎:ハイレゾ音声までフル対応 / ◯:ロスレス音声に対応 / ×:非対応(実際にサポートされるOSやアプリは、配信サービス提供者によって異なる) *1 配信サービス提供者に技術支援可(コルグからアプリのリリース予定はない) / *2 ハイレゾ対応Androidデジタルオーディオプレーヤー使用時