NVIDIAは、新GPU「GeForce RTX 3060」における暗号通貨のマイニング性能を制限するとしており、それに伴ってマイニング専用GPU「CMP HX」を発表している。しかし、既に販売している既存GPUのマイニング性能を新たに制限することはないようだ。米テック系ニュースサイトの「The Verge」が報じている。
「Nvidia says it won’t nerf the Ethereum mining performance of existing GPUs(NVIDIAは既存のGPUでのマイニング性能を下げないと言っている)」と題されたThe Vergeの記事で明らかになった内容。新GPUではマイニング性能を制限するとあるが、これまでの製品はどうなるのか?というThe Vergeの疑問に対し、米NVIDIAの広報担当者は「販売中の製品の性能を制限することはない」と明言したという。
また、TwitterではNVIDIA GeForce PR Managerであるブライアン・デル・リゾ氏がいくつかの疑問に対して言及している。機械学習や分散コンピューティングプロジェクト等へのパフォーマンスの影響については、「マイニング以外のアプリケーションには全く影響がありません」と述べた他、「マイニングの検出はソフトウェアドライバだけで行われているわけではなく、ドライバとGeForce RTX 3060チップ、BIOS(ファームウェア)の間に安全なやり取りがある」とツイート。古いドライバーを用いても、マイニング制限は回避しにくいことが予想される。
There is no impact on other applications. Thanks for the question.
— Bryan Del Rizzo (@bdelrizzo) February 19, 2021
Hi Ryan. It's not just a driver thing. There is a secure handshake between the driver, the RTX 3060 silicon, and the BIOS (firmware) that prevents removal of the hash rate limiter.
— Bryan Del Rizzo (@bdelrizzo) February 19, 2021