米Qualcommは1月19日 (現地時間)、モバイル向けSoC「Snapdragon 870 5G Mobile Platform」を発表した。ミドル~ミドルハイのスマ-トフォン向けで、2021年第1四半期に搭載製品が登場する見通し。Motorola、OnePlus、Oppo、Xiaomiなどが採用を計画している。
Snapdragon 870は、Snapdragon 865 (2019年12月発表)およびその強化版であるSnapdragon 865 Plus (2020年7月発表)と同じKryo 585 CPUとAdreno 650 GPUの組み合わせだ。CPUのプライマリコアが最大3.2GHzにクロックアップしており、Snapdragon 865より約10%、Snapdragon 865+より約3%高速。モデムはSnapdragon X55 5G Modem-RFシステム。Wi-Fi/BluetoothサブシステムがSnapdragon 865と同じFastConnect 6800となっている (Snapdragon 865+はFastConnect 6900)。
ハイエンド機種を求める層の需要がある一方で、景気低迷の影響によって一般的なスマートフォン需要の中心がミドルハイからミドル帯に移る傾向が見られ、スマートフォン市場では需要の二極化が進んでいる。Snapdragon 865のアップデート版と呼べるような構成のSnapdragon 870は、パフォーマンスを損なうことなく、しかしSnapdragon 888が備えるような将来に向けた最新のテクノロジーよりも価格を抑えることを優先したいメーカーのニーズに応える。