TikTokは11月17日付けで、未成年ユーザーの保護を念頭に、家族向けのプライバシー保護と閲覧制限に関する機能を強化を発表した。

今回の機能強化では、既存の「ペアレンタルコントロール」機能をベースに、保護者が家族ユーザーを管理できる範囲を拡充している。これにより、保護者が自身のアカウントと13歳以上(TikTokは規定によりアカウント開設が13歳以上から可能と決められている)の未成年の子どものTikTokアカウントを連携することで、子どもがどのようにTikTokを使用できるかを管理し、子どものアカウントの公開範囲など安全性に関わる要素について直接設定できるようになった。

  • TikTok、未成年向けプライバシー保護機能を強化 - 保護者の管理範囲を拡充

    TikTokがペアレンタルコントロール機能を強化

機能強化の具体的な内容は以下の通り。

  • 検索制限:子どもが動画・ユーザー・ハッシュタグ・楽曲を検索できるかどうかを保護者が制限することができる。
  • 動画にコメントできる人の範囲:保護者が、子どもの動画にコメントできる人の範囲を設定することができる(すべての人・友達のみ・オフ)。
  • 見つけやすさ制限:保護者が、子どものアカウントをプライベート(自分の動画を見ることができる人をユーザー自身が決められる)かパブリック(誰でも動画を検索して見ることができる)を決めることができる。
  • 「いいね」した動画リストの公開範囲:保護者が、子どもが「いいね」した動画を見ることができる人の範囲を設定することができる。

TikTokは今回の機能強化に際して、以下のように述べている。

「保護者が子どものデジタル環境を把握し、管理することは簡単なことではありません。子どもが使う最新のテクノロジーやアプリについていくのが大変だと感じる、といった保護者の声もよく耳にします。TikTokは、こうした課題の解決に向け、継続的に保護者、未成年ユーザー、認定特定非営利活動法人育て上げネットをはじめとした9団体からなるTikTok Japan セーフティパートナーの皆さまおよび社内外の専門家の皆さまと継続的に協議を行い、アドバイスを頂戴しながら未成年ユーザーが安心安全に楽しめる環境作りのため取り組んでいます。」

「TikTokは未成年ユーザーを児童の性的搾取から保護するためにグローバルなパートナーシップを構築し、関連する動画の削除やアカウント停止を行い、National Center for Missing and Exploited Children (NCMEC)や法執行機関に報告しています。オンラインとオフラインを問わず、未成年ユーザーを保護することは極めて重要であり、プラットフォーム、政府、安全機関の組織をまたいだ協力が必要です。そのため、TikTokは『オンラインでの子どもの性的搾取と虐待に対抗する自主原則』に賛同しています。これは、企業やサービスの枠を超えて、青少年の行動の変化に対応し、保護するために一丸となって対応するための枠組みです。」