"ほぼ最上位"なのに1万円も安いCPU

Intelの「Core i9-10850K」は、第10世代Coreの新モデル。型番通り、性能は最上位モデル「同 i9-10900K」にかなり近いのに、価格が1万円も安いというのが大きな魅力だ。10コア/20スレッド/125Wはi9-10900Kと変わらず、主な違いはコアクロックが0.1GHzだけ抑えられている程度。価格は62,000円前後だ。

  • Intelの第10世代Core「Comet Lake-S」シリーズ。これにi9-10850Kが追加

    Intelの第10世代Core「Comet Lake-S」シリーズ。これにi9-10850Kが追加

新チップセットA520にはMini-ITXも

AMDのエントリー向けチップセット「A520」を搭載するマザーボードが各社から発売された。同チップセットは、B550と同様に、第3世代Ryzenや新型APU(Renoir)をサポートするもの。B550より下位となり、PCI Express 4.0に対応しない点が大きな違いだ。価格の安さを最重視する向きには良い選択肢となるだろう。

ASUSからは、microATXサイズの製品が3モデル発売された。中でも注目は、人気シリーズの製品「TUF Gaming A520M-Plus」だろう。価格は13,000円前後と、A520モデルとしてはやや高めの製品となるが、耐久性や信頼性の高さはお墨付きだ。ほか、「Prime A520M-A」が10,000円前後、「同 A520M-E」が9,500円前後。

  • ASUSの「TUF Gaming A520M-Plus」。TUFらしく長寿命パーツを搭載する

  • バックパネルI/Oはかなりシンプルだが、グラフィックス出力は3種類用意

ASRockで注目は、Mini-ITXモデルの「A520M-ITX/ac」だ。A520ながら、Dr.MOSによる8フェーズ電源、ヒートシンク付きのM.2スロット、USB3.2のタイプCポート、無線LANを搭載するなど、上位モデルに引けを取らないスペックを実現している。価格は14,000円前後。ほか、microATXの「A520M Pro4」が11,000円前後、「A520M-HDV」が9,000円前後。

  • ASRockの「A520M-ITX/ac」。エントリー向けながら性能は非常に高い

  • バックパネルI/O。USB3.2タイプC、DisplayPort、HDMIなどを搭載する

BIOSTARからは、microATXモデルの「A520MH」が発売されている。メモリが2スロットしかないなど、スペックは最小限ながら、価格は7,500円前後と極めて安い。APUでとにかく低コストのマシンを構築したい場合などに良いだろう。

  • BIOSTARの「A520MH」。新製品ながら驚きの低価格を実現している

ROG/TUFケースにホワイトバージョン

ASUSの「ROG Strix Helios White Edition」「TUF Gaming GT501 White Edition」は、E-ATXに対応するミドルタワーケース。どちらも従来モデルのカラバリとなっており、色がホワイトになった以外のスペックはほぼ同じだ。前者は、3面の強化ガラスと、ブラシをかけたアルミフレームが大きな特徴。価格は48,000円前後と23,000円前後だ。

  • ASUSの「ROG Strix Helios White Edition」。フロントのデザインが特徴的だ

  • こちらは「TUF Gaming GT501 White Edition」。TUFらしくコスパに優れる

モバイルゲームが快適になるルーター

ASUSの「RT-AX82U」は、Wi-Fi 6に対応するデュアルバンドのゲーミング無線LANルーター。大きな特徴は、「モバイルゲームモード」を搭載することだ。これを有効にすると、スマホ等のモバイルゲームを優先的に処理し、より快適に楽しめるという。RGBライティング機能による演出も可能。価格は24,000円前後だ。

  • ASUSの「RT-AX82U」。最新のWi-Fi 6により、4,804+574Mbpsの高速通信を実現

  • ポート1はゲーム用となっており、ゲーミングパケットが優先的に処理される