米Intelが4月23日 (現地時間)に発表した2020年度第1四半期 (2020年1月~3月)決算は売上・利益ともに1〜3月期の過去最高を記録。アナリストの予想を上回る増収増益だった。
昨年後半から続くデータセンター需要に加えて、新型コロナウイルス (COVID-19)の感染拡大による在宅学習やテレワークの需要増でクライアントコンピューティンググループ (CCG)が売上高を伸ばした。パソコン向けの強い需要は第2四半期にも及んでいるが、経済の先行きは不透明で、エンタープライズや政府関連ではすでに需要が弱まり始めている。4〜6月期については慎重な予測を示し、時間外取引でIntel株は下落した。
3月期の売上高は前年同期比23%増の198億ドル。PCセントリック事業が98億ドル、データ・セントリック事業が101億ドルとほぼ半々だった。非GAAPベースの純利益は62億ドル (同54%増)、1株利益は1.45ドル。アナリストの予想平均は売上高187億ドル、1株利益1.28ドルだった。
クライアントコンピューティンググループは、売上高98億ドルで前年同期比14%増。内訳は87億ドルがプラットフォーム (前年同期比11%増)、11億ドルがモデム/その他 (同40%増)。プロセッサの売上高は、ノートブック向けが前年同期比19%増、デスクトップ向けが2%減だった。出荷数は前年同期比13%増、平均販売価格 (ASP)はノートブック向けが同3%減、デスクトップ向けが同4%増だった。
以下は、データ・セントリック事業のグループ別の売上高。
- データセンターグループ:売上高70億ドル、前年同期比43%増。売上高の内訳は64億ドルがプラットフォーム(前年同期比43%増)、6億ドルが非プラットフォーム (同35%増)。
- Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高8億8300万ドル (前年同期比3%減)。
- Mobileye:売上高2億5400万ドル (前年同期比22%増)
- 不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高13億3800ドル (前年同期比46%増)。
- プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高5億1900万ドル (前年同期比7%増)。
今後については、2020年度第2四半期 (2020年4〜6月)の売上高を185億ドル、1株利益 (非GAAP)を1.10ドルと予測している。アナリストの予想平均は売上高180億ドル、1株利益1.19ドル。