米Microsoftが1月29日 (現地時間)に発表した同社2020年度第2四半期 (2019年10月〜12月)決算は売上高が過去最高を記録、純利益も前年同期比38%増 (GAAP)の増収増益だった。クラウド事業の成長に加えて、2020年1月のWindows 7のサポート終了を前にWindowsの販売が伸び、また「Surface Pro 7」「Surface Laptop 3」「Surface Pro X」といった新製品が登場したSurfaceデバイスが好調だった。

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    クラウド事業、Office、Surface好調、10〜12月期に過去最高の売上高

12月期の売上高は369億ドルで前年同期比14%増。純利益は同38%増の116億5000万ドル、1株利益は1.51ドルだった。市場予想の平均は、売上高357億ドル、1株利益1.32ドルだった。以下は部門別の売上高。

More Personal Computing

売上高132億1000万ドルで前年同期比2%増だった。Windows 7のサポート終了に備えた買い換え需要の拡大でWindows OEM Proが26%増。OEM non-Proも4%増だった。コンシューマ向けは廉価帯での苦戦が続いているものの、12月期はアップグレード需要の拡大がそれを上回った。また、Microsoft 365の伸びによって、Windows Commercial製品とクラウドサービスが25%増だった。

他のカテゴリーは、Surfaceデバイスの売上高が前年同期比6%増だった。一方でゲーミングは21%減。Microsoftはゲームコンソール中心から、Xbox Game PassやProject xCloudのような新たなゲーミングへの移行に取り組み始めており、それらの成長を待つ期間がしばらく続く。

Productivity and Business Processes

売上高118億3000万ドルで前年同期比17%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が16%増。Office 365のコマーシャルシート数が21%増加し、売上高が27%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は19%増。12月末時点のコンシューマ向けOffice 365の契約者数は3720万人、前期から160万人の増加だ。

Intelligent Cloud

売上高118億7000万ドルで前年同期比27%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスは売上高30%増。Azureが62%増、サーバー製品が10%増だった。