パナソニックは、新4K衛星放送チューナーとHDD/BDレコーダー機能を搭載した4Kテレビ「VIERA GR770シリーズ」を2020年1月24日に発売する。価格はオープン。店頭価格(税別)は、43V型「TH-43GR770」が22万円前後、49V型「TH-49GR770」が26万円前後。

  • TH-43GR770

    43V型「TH-43GR770」

2TBの内蔵HDDとBlu-rayドライブをテレビ本体に搭載し、BDレコーダー機能をテレビ本体に一体化。録画した4K番組や2K番組を別売のBDレコーダーを使わずにBDへダビングでき、4K Ultra HD Blu-rayソフト(UHD BD)などの再生にも対応する。パナソニックでは「新4K放送を録る・見る・残すが1台でできる」とアピールしている。

  • TH-49GR770

    49V型「TH-49GR770」

4K/3,840×2,160ドットの広視野角なIPS液晶パネルを採用し、HDR(HDR10/HLG)に対応。新4K放送に対応したチューナーを2基搭載しており、4K放送番組を観ながら内蔵HDDや別売USB HDDに録画できる。地上/BS/110度CSデジタルチューナーは3基搭載し、2番組同時録画に対応する。4K放送を見ながらの2番組同時録画時は、4K＋2Kと2K＋2Kのパターンが選べる。ただし、新4K放送の2番組同時裏録(4K＋4K)や、地デジ/BS/CSの3番組同時録画(2K＋2K＋2K)はできない。

  • TH-43GR770

    TH-43GR770

  • TH-49GR770

    TH-49GR770

  • VIERA

    BDドライブを本体下部に備える

パナソニックの4Kテレビとして初めて新4K放送の長時間録画モードを搭載。DIGAレコーダーのエンコーダーや、DIGAで培った4K対応HEVCエンコード技術を採用しており、4K放送のディテールを残しながら長時間録画を可能にした。

4K長時間録画のモードは1.5倍/2倍/4倍を用意し、4倍録モードでは本体HDDに最大約520時間録画できる。外付けHDDへの録画にも対応する。容量50GBのBDに4K番組を4倍録でダビングする場合は最大約12時間。「ドラマ1クール分(1時間番組12話)を高画質なまま1枚のBDに残せる」している。さらに、今後実施予定のソフトウェアバージョンアップで「おまかせ長時間 4K 8〜12倍録モード」への対応も予定している。

なお、2K画質の長時間録画はHD 15倍録時で最大約2,700時間録画できる。また、4K長時間録画モードを使わず、放送画質(DR)で録る場合は最大約126時間録画可能(いずれも本体HDDに録画する場合)。

  • VIERA

    録画番組リスト

テレビを使い慣れていない人向けに、大きなボタンとメニュー名のユーザーインタフェースを採用。リモコン操作でホーム画面を呼び出すと、画面下部に「録る」、「見る」、「残す」というアイコンが現れ、やりたい操作を選ぶと「日時で録る」、「ドラマを録る」、「録画した番組を見る」、「BD/DVDを見る」といった大きなボタンを表示。番組表や録画番組リストなども大きな文字で見やすくした。

  • VIERA

    「録る」、「見る」、「残す」というアイコンが並んだホーム画面

  • VIERA

    「録る」のアイコンを押すと「日時で録る」、「ドラマを録る」が選べる

  • VIERA

    「見る」のアイコンを押すと「録画した番組を見る」、「BD/DVDを見る」が選べる

  • VIERA

    BDダビングの操作画面

画面を2分割して表示する「2画面機能」(PbyP)を搭載し、見たい番組が重なっても両方を同時に試聴可能だ(4K放送の2画面は不可)。各画面ごとの操作や、左右の画面表示入れ替えはリモコンから操作できる。

  • VIERA

    画面を2分割して表示する「2画面機能」を搭載

4K放送を録画したディスクの再生に対応しており、再生可能記録方式は「TS方式」(DR録画/長時間録画時)と「MMT TLV方式」(DR録画)に対応する。ただし、他社機器で録画したディスクの再生は保証外となる。

高画質技術は、さまざまな映像を4K高精細化する「4Kファインリマスターエンジン」、鮮やかで忠実な色再現を行う「色忠実補正回路」、高コントラスト感と明暗表現を両立する「エリアコントラスト制御」を用意。「東京2020オリンピック・パラリンピック公式テレビとして、その場にいるような臨場感で楽しめる」とする。

フルレンジスピーカーを本体下部に2基搭載し、最大出力は15W×2ch。人の声の聞きやすさにこだわった「30Wダイナミックサウンドシステム」は、独立した音声処理回路やバイアンプ駆動でクリアかつ厚みのある音声再生を実現。また、音が画面の中心から聞こえるようなチューニングを施している。スピーカーユニットには高剛性ボックススピーカーを採用し、人の声の帯域を聴き取りやすくした。

  • VIERA

    フルレンジスピーカーを本体下部に2基搭載

  • VIERA

    高剛性ボックススピーカーを採用

各種映像配信サービスのアプリがあらかじめ登録されており、VODへのアクセスを簡素化。YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、dTV、ひかりTV 4K、デジタルコンサートホール、アクトビラ4K、AbemaTV、Hulu、DAZN、U-NEXTなどの映像配信サービスに対応する。また、付属のリモコンにはNetflixとAbemaTVのダイレクトボタンが搭載されている。

  • VIERA

    映像配信サービスのアプリ一覧

  • VIERA

    付属のリモコン。NetflixとAbemaTVのダイレクトボタンを上部に搭載している

HDMI入力端子は2系統で、ARC(オーディオリターンチャネル)に対応。そのほか、入力はコンポジット×1、アナログ音声×1を用意。出力端子は光デジタル音声×1とヘッドフォンで、Ethernet端子やUSB×2を備える。USB2端子のみUSB 3.0に対応する。

消費電力と年間消費電力量は、43V型が158Wで123kWh/年、49V型が173Wで150kWh/年。待機時の消費電力はどちらも約0.3W。

スタンドは液晶画面にあらかじめ取り付けられており、組み立て作業を不要にした。テレビ本体を箱から出すだけで設置可能だ。本体サイズ/重さは、43V型が97.4×30.1×62.1cm(幅×奥行き×高さ)/約16kg、49V型が110.6×30.1×69.6cm(同)/約19.5kg。

  • VIERA

    49V型の背面