シグマは10月4日、キヤノンEF-Mマウント用の交換レンズ3本を発表した。APS-Cセンサーを搭載したキヤノンのミラーレスカメラ「EOS Kiss M」や「EOS M」シリーズで利用できる交換レンズ。いずれも、シグマとしては初となるEF-Mレンズで、開放F値がF1.4と明るい単焦点タイプ。キヤノン純正のEF-Mレンズのラインアップが7本にとどまるなか、趣味性の高い大口径レンズを手ごろな価格で投入し、ユーザーに訴求する。

ラインアップや価格は以下の通り。発売はいずれも10月18日。

レンズ 希望小売価格
16mm F1.4 DC DN 57,000円(税別)
30mm F1.4 DC DN 48,000円(税別)
56mm F1.4 DC DN 57,000円(税別)

光学性能は、すでに販売しているソニー用やマイクロフォーサーズ用と同じで、絞り開放から高い解像力を確保した。カメラ内の収差補正機能に対応し、高い描写性能を備えながらコンパクトに仕上げた。オートフォーカスの駆動には静粛性が高いステッピングモーターを採用しており、動画撮影にも向く。絞りは円形絞りとし、ボケの表現を真円に近づけた。異なるマウントに有料で変更するマウント交換サービスにも対応する。

16mm F1.4 DC DNは、35mm判換算で24mm相当となる広角レンズ。最短撮影距離は25cm。最大径は72.2mm、長さは92.3mm、重さは約405g。

  • 35mm判換算で24mm相当となる広角レンズ「16mm F1.4 DC DN」

30mm F1.4 DC DNは、35mm判換算で45mm相当となる標準レンズ。最短撮影距離は30cm。最大径は64.8mm、長さは73.3mm、重さは約270g。

  • 35mm判換算で45mm相当となる標準レンズ「30mm F1.4 DC DN」

56mm F1.4 DC DNは、35mm判換算で84mm相当となる中望遠レンズ。最短撮影距離は50cm。最大径は66.5mm、長さは59.5mm、重さは約280g。

  • 35mm判換算で84mm相当となる中望遠レンズ「56mm F1.4 DC DN」

EF-Mマウント版の56mm F1.4 DC DNを購入した人に対し、オリジナルレンズケース「LS-302S1A」(非売品)をプレゼントするキャンペーンを実施する。LS-302S1Aは、今回発表した3本の交換レンズをまとめて収納するのに最適な設計としたレンズケース。配布数は1,000個で、配布対象の56mm F1.4 DC DNに同梱されているため、応募などの必要はない。16mm F1.4 DC DNや30mm F1.4 DC DNはキャンペーンの対象とはならない。