世界初となる6K/24pの動画撮影機能を搭載したフルサイズミラーレス「LUMIX S1H」を9月25日に販売するパナソニック。すでに販売を開始しているスタンダードモデル「LUMIX S1」と高画素モデル「LUMIX S1R」を合わせると、フルサイズミラーレス「LUMIX S」シリーズは早くも3機種をラインアップすることになります。
LUMIX Sシリーズに対応したパナソニックのLマウントレンズのなかでも、もっともスタンダードな存在となる交換レンズが、標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」といえます。有効4730万画素のLUMIX S1Rに装着して、改めて実力をチェックすることにしましょう。今回は、訪日観光客で賑わう上野、神田界隈をブラブラと撮り歩いてみました。
LUMIX S 24-105mm F4は、広角24mmから中望遠105mmまでをカバーする使い勝手のいいレンズ。瞳AFはもちろん、動体や動物認識などで正確かつ高速にピント合わせが可能になっています。最短撮影距離がズーム全域で0.3mという点も見逃せません。0.5倍の最大撮影倍率で、マクロ的な撮影もモードの切り替えなしに難なくこなしてくれます。
カメラ内の手ブレ補正機構(B.I.S.)とレンズ内の手ブレ補正機構(O.I.S.)を連動させて働かせる「Dual I.S.2」にももちろん対応しており、6.5段分という補正効果が得られます。夜間や低照度環境下でも安心してシャッターを切ることが可能です。
さらに、防じん防滴と耐低温設計により、タフなシチュエーションでの撮影にも対応できます。ある程度の風雨はもちろん、マイナス10度という寒冷地でもシャッターチャンスを逃すことがないよう設計されています。「プロフェッショナル仕様」として売り込むLUMIX Sシリーズにふさわしい仕上がりの標準ズームレンズといえるでしょう。
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大勢の買い物客で賑わうアメ横商店街をワイド端で撮影。24mmスタートなので、このような雑踏でもワイド感あふれる撮影が可能です。雨が降りそうな湿度感まで写し撮ってくれました(ISO100、1/250秒、F5.6、+0.3補正)
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ヌケ感も申し分ありません。日光を強烈に反射するガラス張りのビルを撮影しましたが、ハイライトのクリアさとマイナス補正した空とのコントラストが何ともいえませんね(ISO100、1/1300秒、F9.0、-0.7補正)
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店先で何かをついばむハトを発見。LUMIX S1Rのオートフォーカスモード「動物認識」をONにしてレンズを向けたところ、ちょこまかと動き回るハトを見事に認識して追従し、正確にピントを合わせ続けてくれました(ISO160、1/125秒、F5.6)
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このレンズは約680g(フード除く)というサイズ感ですが、重量級といえるLUMIX S1Rのボディ装着しても、不思議なことに重さをあまり意識することがありませんでした。重量のバランスが優れているためか、縦位置でもとても構えやすかった印象があります(ISO100、1/500秒、F5.6)
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ズーム全域でF4というスペックのレンズですが、フルサイズフォーマットのため、豊かなボケ味を楽しむことが可能です。前ボケも後ボケもクセが少なく、好ましいデフォーカス具合ではないでしょうか(ISO500、1/125秒、F4.0、-0.3補正)