アンカー・ジャパンは8日、2019年4月23日に発売したUSB急速充電器「Anker PowerPort Atom PD 4」にて、本来なら廃棄するはずの不良品が出荷されていたとして、製品の回収を発表した。

  • Anker PowerPort Atom PD 4

同社は2019年6月7日、ユーザーから電解コンデンサーの液漏れと発煙が生じたという報告を受け、調査を開始。同年6月30日に不具合の原因を特定し、回収を決定した。

原因は、「Anker PowerPort Atom PD 4」の初期ロットの中に不良品が混ざっていたため。同製品のリフロー (はんだの接合) 工程で、通常よりも長い時間加熱された不良品が、初期ロットに40個発生していた。この不良品は出荷不可として廃棄処理される予定だったが、委託先の製造工場の管理体制に不備があり、この不良品が正常品と混在した状態で出荷されたという。

同社は「Anker PowerPort Atom PD 4」の製造および販売を停止。また、委託先の製造工場の管理体制、社内での検品体制を厳格化していく。また、購入者にはお詫びするとともに、回収・返金手続きをオンラインおよび電話で行っていくとした。