LITALICOは9月23日、テクノロジーを活かしたものづくりを通して創造力を育む学びの場、LITALICOワンダーに通う未来のクリエーターが日頃の学習の成果を発表する「ワンダーメイクフェス ミニ」をN高等学校横浜キャンパスにて開催しました。
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N高等学校横浜キャンパスにて開催された、みんなが主役の発表会「ワンダーメイクフェス ミニ」
子供たちが自ら作ったプログラムを披露
「IT×ものづくり教室」を標榜するLITALICOワンダーは、「考える、つくる、伝える」をテーマに、プログラミングやロボット、3Dプリンターを活用したデジタルファブリケーションやデザインなど、最先端のものづくりを横断的に学ぶことができる教室です。未就学児から高校生まで、幅広い年代の子供たちが自らの手で試行錯誤を繰り返しながら、形あるものを創り出していきます。
ゲームを通してプログラミングを学ぶ「ゲーム&アプリプログラミングコース」、作ったものが動く愉しさを体験できる「ロボットクリエイトコース」、一歩進んだロボットの可能性に挑む「ロボットテクニカルコース」、3Dプリンター等の最新機器を用いてものづくりを行う「デジタルファブリケーションコース」の4つのコースが用意されており、今回開催されたイベント「ワンダーメイクフェス ミニ」では、“ちびっこクリエーター”らの作品が展示されていました。
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LITALICOワンダーで学んだ成果を発表する“ちびっこクリエーター”の皆さん。アイディアや着眼点は、大人のそれよりも面白いかも!?
会場では、ただ自分自身の作品を展示するだけではなく、子供自らがプレゼンターとなって、来場者に自分の作品を紹介。制作意図や制作するにあたり難しかった点、作品を通してどんな人に楽しんでもらいたいかなど、自分の言葉でしっかり説明していた姿が印象に残りました。
来場者を前に、自分で創った作品の説明を行う。ただ創るだけではなく、それがどのようなモノか、どこがポイントかを自分の言葉で伝えるコミュニケーション能力の高さにも驚かされました
幼くてもクリエーター、きちんと自分の作品のポイントをアピール。子供同士のやりとりも活発で、クリエーターならではの視点で鋭い質問も上がっていました
会場内の壁にも多数の作品の魅力が詰め込まれたプレゼンボードが掲示されていました
また、作品の展示のみならず、壇上に立ち、マイクを握りしめて詰め掛けた来場者を相手に自分らしい発表を行うコーナーも。大勢の人を前にした緊張感を感じさせつつも、自分自身が創り出した作品に対する想いを相手に伝えようとする姿は大人顔負けのクオリティでした。
このプレゼンコーナーでユニークだったのが、プレゼン終了時に観客からフィードバックが行われること。技術に秀でた作品には「ナイステクニック」、作品の世界観に引き込まれたなら「ナイスストーリー」、作品の魅せ方に秀でていれば「ナイスデザイン」、着眼点や発想が面白い・ユニークであれば「ナイスユーモア」の札を挙げることで、自分の作品に対してどのような評価だったかがダイレクトにわかるため、発表者のなかには「思っていた以上にテクニックが多いな」や「ボクはユーモアが多いと思っていたけど、ナイスデザインが多かった」など、新たな気付きを得ている姿が見受けられました。
多数の来場者からの注目を一身に浴びながら行うプレゼンテーション。緊張しているかと思いきや、実に堂々とした発表は大人顔負け。写真右は作品に対してのフィードバックを行っているところ
プレゼンでは、単にスライドでの説明だけではなく合間に動画を用いて説明する発表者も。もちろん、これらの素材は皆自分自身でつくったものだというから驚きです
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プレゼンターの子供たち。来場者・審査員の評価に応じて、プレゼン優秀者にはさまざまな賞が贈呈されました
教わらなくてもペンタブを使いこなす子供たち
今回の「ワンダーメイクフェス ミニ」会場内には、最新のデジタル機器に触れることができるコーナーも用意されており、数多くの来場者が実際に手に取っている姿が見受けられました。
ここで驚かされたのが、展示や発表を行っていた子供たちが、別段説明を受けずに、ワコムの液晶ペンタブレットやXYZプリンティングの3Dペンを使いこなしていたこと。またそれ以上に印象的だったのが、操る子供たちの活き活きとした表情です。真剣に、そして心から楽しみながらものづくりに取り組んでいる様子は、さすがデジタルネイティブ世代と実感させられました。
このほかにも、ワークショップコーナーとしてプログラミング教育分野でも人気の高いScratchを用いた腕試しや、ゲームのみならず様々なジャンルで利活用が進むUnityを使いオリジナルの花火を作るなど、大変な賑わいを見せていました。
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ワコムの液晶ペンタブレット体験コーナー。ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 13」で1回5分間、イラストを描くことができました。描いたイラストはクラウドにアップロードされ、後からダウンロードして楽しめるようになっていました
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スタッフさんの話では「子供たちは紙の延長で、デジタルでも違和感なくスラスラと描いていきますね」とのこと。子供たちにとって、ペンタブは当たり前のガジェットなのかもしれません
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XYZプリンティングのコーナー。実際にモノを作れる3Dプリンターや3Dペンにも、多く来場者が集まっていました
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こちらは、ゲームエンジン・Unityのワークショップのひとコマ。テキストを参考にオリジナルの花火を作っていました