1年に1度開催されるカメラ機器の展示会「CP+2018」が3月1日に開幕しました。会場をひとまわりして強く感じたのが、「今年のCP+の主役はミラーレス一眼」ということ。ソニーのフルサイズ機「α7 III」など、これから発売を迎える注目機種のタッチ&トライコーナーは午前中から長い列ができ、注目の高さがうかがえました。
α7 IIIのタッチ&トライが大盛況
会場でもっとも混雑していたのが、ソニーのフルサイズミラーレス一眼「α7 III」(3月23日発売)のタッチ&トライコーナー。展示機の台数は決して少なくなかったのですが、試用を希望する人がソニーブースに殺到。初日の3月1日は12時から一般来場者の入場が始まったのですが、12時過ぎの時点でタッチ&トライの受け入れを一時中止する事態になっていました。
その次ににぎわっていたのが、キヤノンのファミリー向けミラーレス一眼「EOS Kiss M」(3月23日発売)のタッチ&トライコーナー。こちらは、EOS 5Dシリーズなど手持ちのデジタル一眼レフを首から提げた来場者の姿が多く見受けられ、EOSシリーズのファン層も仕上がりが気になっている様子がうかがえました。
パナソニックブースでは、高性能ミラーレス一眼「LUMIX DC-GX7 Mark III」(3月15日発売)や望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH.」(5月下旬発売)が目玉。富士フイルムブースでは、シリーズで初めてボディー内手ぶれ補正機構を搭載した高性能ミラーレス一眼「FUJIFILM X-H1」(3月1日発売)が注目を集めていました。
オリンパスは、入門者向けミラーレス一眼の新製品「PEN E-PL9」に加え、スチームパンク風にアレンジした「PEN-F」のコンセプトモデルや、ボディーやレンズをピアノブラック+カーボン調にアレンジした「OM-D E-M1 Mark II」「PEN-F」を展示。いずれもコンセプトモデルのため、いまのところ製品化の予定はないとのことですが、新機種を購入して使わなくなった旧モデルを自分でアレンジする参考にしてみるのもよいでしょう。
シグマやタムロンなどのサードパーティーも、新たに発表したミラーレス一眼用の高性能交換レンズを展示し、注目を集めていました。カメラバッグなどの用品も、ミラーレス一眼を対象にしたコンパクトなカメラバッグが続々とお目見え。業界全体でミラーレス一眼へのシフトが進んでいることが感じられました。
一眼レフ関連では、ニコンが年明けのCESで発表したテレコンバーター内蔵の望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」(3月9日発売)を試せる状態で展示していました。国内では初お披露目となるとあって、熱心なニコンファンが列をなしていました。
CP+の会期は3月1日(木)~4日(日)の4日間。Webサイトから事前登録をすることで入場料が無料になります。