「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(ミニファミコン)に続き、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(ミニスーファミ)が10月5日に発売となる。ミニファミコンが好評だったことから、次はスーファミが……と予想していた人も多いだろう。コントローラーもそのままで2人プレイも可能と嬉しい要素が満載だ。
収録されているのは「スーパーマリオワールド」や「超魔界村」「ファイナルファンタジーVI」など21タイトル。いずれ劣らぬ名作ぞろいだが、マイナビニュース会員にはどの作品が刺さったのだろう。気になったので、スーファミ世代が多そうな30代以上のマイナビニュース会員を対象にアンケートをとってみた。
はい … 51.3% いいえ…48.7% |
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まずは前提として、そもそも「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンを欲しいと思うか」どうか。これは全体の51.3%が「はい」と答えており、ある程度興味をひいているといえるだろう。
スーパーファミコンに思い出があるから … 81.7% 収録されるソフトが魅力的だから … 35.9% 価格が安いから … 24.8% その他(自由回答可) … 1.9% |
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その理由としてもっとも多いのは、やはり「スーパーファミコンに思い出があるから」で、続いて「収録されるソフトが魅力的だから」となる。複数回答が可能なので、両者はかなり重なっているとみてよさそうだ。
ちなみに筆者も初めて買ったゲーム機がスーパーファミコンということで、かなりの思い入れがある。
ということで、ここからは「収録ソフトの中でもっとも魅力を感じたものは? 」という質問に対するアンケート結果を見ながら、筆者自身のスーファミに対する熱い思いも語らせていただこう。
1位: スーパーマリオカート … 19.5% 2位: スーパーマリオワールド … 13.6% 3位: ファイナルファンタジーVI … 11.1% 4位: スーパードンキーコング … 8.2% 5位: スーパーマリオRPG … 8.0% 6位: スーパーストリートファイターII … 6.2% 7位: 超魔界村 … 4.9% 8位: ゼルダの伝説 神々のトライフォース … 3.5% 10位: ファイアーエムブレム 紋章の謎 … 2.9% 10位: 星のカービィ スーパーデラックス … 2.9% 12位: がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻 … 2.7% 12位: スーパーマリオ ヨッシーアイランド … 2.7% 14位: スターフォックス2 … 2.1% 14位: ロックマンX … 1.9% 16位: F-ZERO … 1.8% 16位: スターフォックス … 1.8% 18位: 聖剣伝説2 … 1.6% 18位: スーパーメトロイド … 1.6% 19位: パネルでポン … 1.4% 20位: スーパーフォーメーションサッカー … 1.2% 21位: 魂斗羅スピリッツ … 0.4% |
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※グラフは順不同、ランキングは得票率順
こうして見ると、「スーパー」から始まるタイトルが多いな……。ファミコンからスーパーファミコンになったことを意識したのだろうか。
21タイトルの中で、もっともユーザーの支持を集めたのは「スーパーマリオカート」。続いて「スーパーマリオワールド」、「ファイナルファンタジーVI」と続いている。この結果、筆者的にはものすごく納得だ。
当時の売上本数を見ると、スーパーマリオカートは約382万本、スーパーマリオワールドは355万本、ファイナルファンタジーVIは255万本ということで、単純に数字に比例しているととらえることもできるのだが、それ以上にスーパーマリオカートは友だちとの対戦がとにかく熱かった! レースゲームなので上手い下手はあるものの、そこにアイテムを使った運要素が絶妙に組み合わさって、上級者と初心者が一緒に楽しめるゲーム性が抜群だったのだ。マリオカートシリーズは現在でも新作が発売されているが、基本的なゲーム設計はスーファミの時点で完成していたといえる。
そして、スーパーマリオワールド。スーパーファミコンのローンチタイトルということもあり、スーパーファミコン所持者の多くが遊んだゲームだろう。ファミコンから大きく向上したグラフィックや、大容量になったからこそ実現できたギミックの数々にはワクワクさせられたものだ。
当時、子どもだった筆者はゲームを禁止されていたのだが、夜中に親が寝静まった後、こっそりスーパーファミコンを引っ張り出してスーパマリオワールドを遊んでいた。だから今でも、スーパーファミコンのカセットを抜くときのガシャンという音はトラウマである (音で親が起きてくるんじゃないかとヒヤヒヤしていたから)。
ファイナルファンタジーVIも思い出深いタイトルだ。スーパーファミコンを買った当時、ゲームといえば「マリオ」と「ドラクエ」くらいしか名前を知らなかった筆者は、ゲームショップで「ドラクエをください」とお願いした。しかし、当時ドラクエはまだ発売されていなかったのだ……。
そこで店員から「ドラクエはないけどドラクエみたいなやつがあるよ」とおすすめされたのが、「ファイナルファンタジーIV」だったというわけだ。以降、ファイナルファンタジーシリーズの虜になった筆者はVもVIも夢中になって遊び、立派なスクウェア信者に育っていった。
アンケートのユーザー支持4位以下のタイトルを見ていくと、「スーパードンキーコング」や「スーパーマリオRPG」など、やはり任天堂タイトルが強く、続いて「スーパーストリートファイターII」、「超魔界村」あたりの定番タイトルが人気となっている。スーパードンキーコングはグラフィックとBGMの美しさにずっと画面を眺めていたなぁ。
スーパーストリートファイターII、通称ストIIは格ゲーブームの立役者で、筆者もひたすらやりこんだ記憶がある。格ゲーはやらないという人でも、ストIIだけはやっていたというケースはけっこう多いんじゃないだろうか。指の皮がすり減るほど練習してもスクリューパイルドライバーが出せなかったのはいい思い出である。
意外と支持が少ない? と感じたのは「ファイアーエムブレム 紋章の謎」や「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」、「がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻」あたり。ファイアーエムブレムはシミュレーションRPGというジャンル自体がややマイナーであり、ゼルダとゴエモンは同じアクション系ということでマリオを選んだ人が多かったのかもしれない。まぁこれも売上本数通りと言われたらそうなのだけど……。
こうしてみると、スーパーファミコンは面白いハードだったなと思う。ファミコンが家庭用ゲーム黎明期ならスーパーファミコンは成長期。ハードの性能が上がったことで、クリエイターのアイデアが次々と形になっていった時期だった。次のゲームではどんな新しい体験ができるんだろう? とワクワクしていたものだ。
ミニスーパーファミコンで、久しぶりにあの頃のワクワク感と再会できるのが今から楽しみだ。
調査時期: 2017年7月25日~27日
調査対象: マイナビニュース会員 (年齢セグメント: 30代以上)
調査数: 男女1,000名
調査方法: インターネットログイン式アンケート