ラックは、無料のセキュリティ自己診断サービス「自診くん」を公開した。WindowsやMac、スマートフォンなどの機器に対して、サイバー攻撃に悪用される恐れのある通信と接続可能な状態にあるかを教えてくれる。
ランサムウェア「WannaCry」が攻撃に使用する通信や、「SKYSEA Client View」の脆弱性に関する通信機能のほか、SSH/TELNET/NETBIOS/RDP/VNCなど、インターネットから接続を許可すべきでないとラックが判断したプロトコルとインターネット接続が出来るかどうかを診断する。「自診くん」を使った自己診断によって、インターネットからそのコンピュータに通信がつながった場合は対策が施されていないということであり、サイバー攻撃の被害に遭う恐れがある。
今年度、ネットワークに接続されたコンピュータの脆弱性を狙うサイバー攻撃が拡大の兆しを見せている。感染したコンピュータのデータファイルを暗号化し、これを利用できなくさせる「ランサムウェア」というウイルスが、今年世界中に深刻な被害を与えたことは記憶に新しい。最も重要なのは、コンピュータをネットワークにつないだだけでサイバー攻撃を受ける可能性があることを理解し、攻撃を防ぐ対策が取られているかを知ることだという。