5月19日、GoProのプレスイベント「GoPro Gallery Tokyo」が開催された。とかくアクションムービーカメラとしてのイメージの強い「GoPro」だが、同イベントは写真にフォーカスした内容であり、ブラジル・リオや、アメリカ・ハワイなどでも好評を博しているとのことだ。

会場のAntenna WIRED CAFE (表参道) には、GoProで撮影された多数の作品を展示

イベント冒頭に登壇したのは、カリフォルニア・サンマテオのGoPro本社より来日したBrenna Britton氏。GoProのグローバル・フォトディレクターを務めている同氏は、「GoProは素晴らしい動画を撮影できるだけでなく、写真撮影においてもその魅力を大いに発揮してくれるカメラ。けっしてプロフェッショナルのためだけのツールでなく、誰でも簡単にプロクオリティーの動画や写真を撮影することができます!」と、開口一番に語った。

Brenna Britton氏は、GoProブランドが発信する写真コンテンツを統括するディレクター。過去にはABC、ESPN、WIREDなどでアートディレクションを手がけていた、写真に造詣が深い人物

同氏は、GoPro社がSNSやWebサイト、カタログ、ポスターなどを通じて世界に発信している写真コンテンツを紹介するとともに、それらの作品がいかにして制作されているのか、具体的なカメラセッティングなども含めて解説した。「社内にはGoProの魅力を世界中にわかりやすく伝えるためのさまざまなチームが設けられています。例えば、アスリートに対して、どのようにカメラをセッティングすれば、エキサイティングな写真を撮影できるのかレクチャーしたり、必要な場合は独自のマウントを開発することもあります」とのことだ。

思わず目を奪われるGoPro写真の数々が紹介された。サーフシーンやアリゾナの「THE WAVE」で撮影された写真など、アイコニックな作品も多い

プレゼンテーションでは、撮影時のおすすめセッティングも紹介された。左の写真は、GoPro HERO4 SILVER (右) でのカメラセッティングの一例

GoPro社では、プロカメラマンやアスリートのみならず、幅広いGoProユーザーが撮影した作品も重視している。「素晴らしい作品の数々はGoProの公式WebサイトやSNSなどで積極的に紹介しています」とBritton氏は語る。

なお、GoProの世界観をよりわかりやすく伝えるため、作品に対して専門チームが最小限のレタッチなどを行うこともあるという。同社が、GoProのブランドやイメージとバランスをとりながら、撮影者のオリジナリティを大切にしていることがうかがえる、そんなエピソードといえるだろう。

GoProのSNSアカウントなどでフィーチャーされ、注目を集めているAkira氏も来場。GoProユーザーであり、アウトドアガイドである同氏は「エクストリーム野点」シリーズなど、GoProを活用したユニークかつ美しい写真をInstagramなどで発表している

「プロフェッショナルやアスリートのみならず、皆さんの何気ない日常を切り取るカメラとして、GoProをぜひ活用していただきたい」とBritton氏。「バースト、タイムラプス、ナイトラプス、プロチューンといった機能を使用するだけで、誰もが簡単にプロカメラマンのような特別な写真を撮影することができます」とアピールする。

最近では、人とは違った写真を演出したい海外セレブやインタグラマーなどがGoProを活用することが流行っている。従来のアクション・ビデオカメラとしての魅力とは、また違った活用スタイルに注目が集まりそうだ。