シグマは10日、新開発のFoveon X3 ダイレクトイメージセンサーを搭載した高画質コンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp3 Quattro」を発表した。発売は未定。価格はオープン。2月12日から神奈川県のパシフィコ横浜で開催の「CP+ 2015」にて展示される。

SIGMA dp3 Quattro

従来の単焦点固定式というスタイルを継承した高画質コンパクトデジタルカメラ。望遠域やマクロ撮影に向けた焦点距離50mm(35mm判換算:約75mm)F2.8レンズを搭載する。絞り開放からシャープな描写を発揮し、一眼レフカメラに匹敵する画像処理能力を内蔵したという。撮影範囲は22.6cm~で、LIMITモードによるマクロ撮影にも対応する。最大撮影倍率は1:3。ボディはマグネシウム合金製で、高い剛性と強度を持つ。また、オプションのコンバージョンレンズ「FT1201」を装着すると、焦点距離が1.2倍になる。

垂直色分離方式を採用したFoveonセンサーは、単一セル内ですべてを記録できるため、豊かなグラデーションやトーン表現に有利。さらに新開発の「Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー」と画像処理エンジン「TRUE III」によって、画像を劣化させることなく高速処理し高精細で立体的な画像を描写する。

主な仕様は、撮像素子が有効画素数約2,900万画素のFoveon X3 ダイレクトイメージセンサー(CMOS)で、撮像素子サイズが23.5×15.7mm、レンズが焦点距離約50mm(35mmフィルム換算時:約75mm)、開放F値がF2.8、レンズ構成が8群10枚、絞り羽枚数が7枚、対応感度がISO100~ISO6400。背面のディスプレイは約92万ドット・3型の液晶方式。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能で、記録形式は静止画がJPEGおよびRAW。電源は専用充電池「BP-51」を使用する。撮影可能枚数は約200枚。本体サイズは約W161.4×D101.8×H67mm、重量は約465g(電池およびSDメモリーカード除く)。