今回で7回目、すっかり恒例となったFileMakerカンファレンス2014が、今年も11月26日に開幕した。まずは初日午前中のオープニングセッションからカンファレンスがスタート。ファイルメーカーの社長ビル・エプリング氏と、米国本社FileMaker, Inc.マーケティング&サービス担当バイスプレジデントのライアン・ローゼンバーグ氏から、FileMakerのビジネスと技術の現状や最新情報についてのプレゼンテーションがあった。

ファイルメーカーの社長、ビル・エプリング氏

米国本社FileMaker, Inc.マーケティング&サービス担当バイスプレジデントのライアン・ローゼンバーグ氏

初日の午後以降は、様々なプログラムが同時進行している。まず、複数のホールで開催されている、講演形式のセッション。FileMaker開発者の豊富な実務経験に基づく知見を聞く機会がたくさん用意されていることに加え、2日目以降にはインハウス開発の立場からのセッションなども予定されている。

講演はいずれも盛況。事前にプログラムを見て、聴講したいセッションを検討しておくことをお勧めする。カンファレンスのサイトから「FMCon2Goスケジューラー」をダウンロードしておくと便利

ロビーでは、FileMakerのソリューションを提供している各社がブースを出展している。ソリューション販売、受託開発、コンサルティングなどを手がけるプロフェッショナルの製品を見たり、直接話を聞いたりできる貴重な機会だ。

エプソン販売では、同社のさまざまなレシートプリンタとFileMakerソリューションを連携させるソリューションを提案している。受付票や作業記録のプリントなど、使いたくなるソリューションの事例が展示されている

外出先などでFileMakerのファイルをオフラインで使い、サーバへの接続が回復したときに同期するソリューションの「MirrorSync」。開発者である360Works社のサム・バーナム氏が来日し、講演やブースで製品を紹介している

そのMirrorSyncを日本語対応にローカライズして販売しているスプラッシュ。同社で開発した「Belugaクラウド訪問診療支援」も、ブースで見られる。ドラッグ&ドロップで使えるカレンダーや手書き機能の組み込みなど、FileMakerソリューションの便利さと可能性を目の当たりにできる

FileMakerをインターネット越しに、またWebで公開するサービスの「FMPress」、「FMPressPublisher」を展示している、エミック。ハードルの高さや管理上の負担を軽減してくれるサービスだ

今回はホールでの講演に中国語と韓国語の同時通訳が用意されるなど、国際的な広がりも見せている。韓国企業も1社、ブースを出展している。

韓国企業のBIN KOREA。同社のラベルプリントソリューションが、サムスンの電子生活家電洗濯機事業部に導入されている。韓国でも日本でも、これから知名度を上げて数多くのソリューションを提供していきたいと語る

今年の会場はJPタワーホール&カンファレンス。JR東京駅丸の内南口の目の前にあるJPタワー・KITTE内なので、アクセスは抜群だ。事前登録をしていなくても当日受付ができ、無料で参加できる。FileMakerのソリューションに興味のある方は、木曜、金曜と足を運んでみてはいかがだろうか。