東芝は19日、近距離無線通信規格「TransferJet」に対応したUSBアダプタ「TJ-UA00A」および、microUSBアダプタ「TJ-MU00A」を発表した。20日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格はいずれも4,000円から5,000円程度。TransferJet対応のUSBアダプタ製品は業界初という(同社調べ)。

TransferJet対応USBアダプタ

USBアダプタ「TJ-UA00A」

microUSBアダプタ「TJ-MU00A」

TransferJetは、理論値で最大560Mbpsの通信が可能な近距離無線通信規格。通信距離は0~3cm。実効速度は最大375Mbpsで、理論上は128MBのファイルを約3秒で転送できる。

今回発表したUSBアダプタ「TJ-UA00A」やmicroUSBアダプタ「TJ-MU00A」を、PCやAndroidスマートフォン、タブレットなどの対応端末に装着すると、専用のファイル転送ソフトウェアと組み合わせることで、TransferJetを使った通信が行える。例えば、スマートフォンで撮影した高解像度の写真1枚(1.5MB前後)であれば、理論上は1秒かからずPC側に送信することが可能だ。

ラインナップは「TJ-UA00A」と「TJ-MU00A」のほか、両製品を同梱した「TJ-MUA00A」も同時発売する。PC向け専用ソフト(Windows 7 / 8対応)は同社Webサイトから、Android向けの専用アプリ(Android 4.0~4.2対応)はGoogle Playから無料で入手できる。

TJ-UA00Aのパッケージ

TJ-MU00Aのパッケージ

TJ-MUA00Aのパッケージ

同社はスマートフォンやタブレット、ノートPCなどのモバイル機器で、画像や動画などの大容量データを気軽に交換したいというニーズを背景に、同製品を開発。今後、TransferJet搭載のSDカードなどの製品化も予定し、TransferJet製品全体の売上を拡大させるとする。

同社が合わせて公開したTransferJet対応USBアダプタの紹介動画