キヤノンは8月22日、デジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新モデル「PowerShot G16」を発表した。発売は9月中旬で、価格はオープン。推定市場価格は59,980円前後となっている。

「PowerShot G16」

広角端で開放F1.8、望遠端でも開放F2.8と非常に明るい大口径Gレンズや、1/1.7型の大型CMOSセンサーを搭載する高級コンパクトデジカメ。大口径レンズで光を取り込みやすく、暗いシーンでの撮影に強いほか、ボケ味のある写真を撮りやすい。レンズ構成は9群11枚で、2枚の両面非球面レンズや片面非球面レンズ(1枚)が採用されており、収差を良好に補正する。

従来モデル「PowerShot G15」で「DIGIC 5」だった画像処理エンジンは「DIGIC 6」へバージョンアップ。静止画の連続撮影性能がG15の約10コマ/秒から約12.2コマ/秒(いずれも最速の場合)へと向上したほか、フルHD(1,920×1,080ドット)での60p動画の撮影が可能になった。ただし、連続撮影は6枚目移行は9.3コマ/秒となる。AF速度も約0.1秒と、コンパクト機としてはトップクラスの合焦スピードを誇る。

撮影機能としては新たに「MFピーキング」に対応。これは、マニュアルフォーカスでのピント調整時、ピントが合っている被写体の輪郭に色を付けて表示することで、合焦部分を分かりやすくするもの。拡大表示が行われるのみだった従来に比べて、ピント位置が分かりやすくなっている。

撮影後の機能としては、「PowerShot G」シリーズとして初めてWi-Fi(無線LAN)接続に対応。同一ネットワーク上で転送先として登録しておいたPCが起動している場合に、ワイヤレスでPCへ画像を高速転送する「クラウドシンクロ」、カメラから「Flickr」への直接画像アップロードなどを行える。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,210万画素の1/1.7型CMOSセンサーで、レンズが焦点距離28~140mm(35mmフィルム換算時)の光学5倍ズーム、開放F値がF1.8~F2.8、対応感度がISO80~ISO12800となっている。背面のモニターは約92.2万ドット・3型の液晶方式。

記録可能なメディアはSD/SDHC/SDXCカード。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の連続撮影可能枚数は約360枚(液晶モニター表示時)。

サイズはW108.8×D40.3×H75.9mm、重量は本体のみで約314g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約356gとなっている。

なお同機種は、8月23日から東京・名古屋、8月24日から大阪で開催されるEOS 70D体験イベント「EOS 70D JAPAN PREMIER」のハンズオンコーナーにて、実機に触れることができる。同イベントに関する記事はこちらから

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