8月7日(現地時間)、Microsoftは公式ブログの一つ「Extreme Windows Blog」で、CADアプリケーションの開発・販売を行うAutodeskのWindowsストアアプリ「FBX Review」の紹介記事を公開した。

FBX Reviewは、CADアプリケーションである「AutoCAD」などで作成した3Dモデルを、Windows 8をインストールしたタブレット型コンピューターで再生するためのアプリ。CADアプリケーションを起動せずに3Dモデルの動作を確認できるのが最大の特徴だ。以前から同社はWindows 7などで動作するFBX Reviewを公開していたが、Windowsストアアプリ版は今回が初めてである。

Autodeskが公開しているサンプルデータを「FBX Review」で再生した状態

タッチ操作に対応したコンピューターであれば、直接3Dモデルの表示位置などを操作できる(オフィシャルブログより)

記事を書いたシニアプログラムマネージャーのGavin Gear(ギャビン・ギア)氏は「3Dモデルを見直す際に活用できる」と述べつつ、Windows 8のタッチ操作によって視点の方向転換や、3Dモデルの回転などが可能と紹介した。また、FBX Reviewの機能として、表示オプションの選択機能も紹介。シェーディングやフレームを個別に表示させることで、3Dモデルが正しく完成しているか確認できるという。

テクスクチャーとフレームを同時に表示されることも可能。また、ライティングの有無も選択可能

主な操作はアプリバーに用意されたコントロールや、ナビゲーションバーから実行。オプションでは3D表示の有無も選択できる

FBX ReviewはDirectX 11に対応し、高速なGPUを搭載した環境であれば、よりスムーズな再生や3Dモデルの確認が可能だ。サポートするファイル形式はAutoCADのFBX形式やCOLLADAで定められたDAE形式など13種類。Windows 7版のデスクトップアプリと同じく、無料で使用できる。3Dプリンターの注目度アップにより、3Dデータを作成するCADアプリケーションの存在も脚光を浴びそうだ。