混合コンテンツのブロック機能が搭載された「Firefox 23」

ダウンロードパネルをカスタマイズする「Download Panel Tweaks」アドオン

Firefox 20から、ダウンロードマネージャが変更になり、ツールバーにダウンロードボタンが配置され、履歴などが表示されるようになった。旧来のダウンロードマネージャは、履歴とブックマークの管理に統合された。Download Panel Tweaksアドオンは、このダウンロードパネルのカスタマイズを行うアドオンである。まずはインストールから始めよう。アドオンマネージャで、「Download Panel Tweaks」で検索する(図9)。

この例では最初にみつかった。［インストール］をクリックする。再起動なしで、Download Panel Tweaksアドオンは有効となる(図10)。

［設定］ボタンをクリックすると、カスタマイズの項目が表示される。まずは［Max download items to display］である。これは、ダウンロードパネルに表示される履歴の数を設定する。デフォルトでは3つしか表示されないが、任意に設定できる(図11)。

もっと多くの履歴を表示できるが、デフォルトの10程度が妥当なところだろう。実際にやってみたのが、図12である。

好みに応じて設定するとよい。［Maximum height of the panel］は、最大時のダウンロードパネルの高さをCSSで設定する。図13は「200px」を設定したものだ。

図12よりも高さが低くなったので、すべての履歴を表示しきれない。スライドバーが追加される。［Reduce height of download rows］は、各行の高さを抑制する。デフォルトではオンになっているので、チェックを外しオフにすると、図14のようになる。

1つ1つの表示行が広くなり、より多くの情報が表示されるようになる(残念ながらその効果が得られるようなダウンロード例は見つけられなかった。デフォルトのオフでいいだろう)。［Use alternate panel style］は、代替のパネルスタイルに変更する(図15)。

背景が、灰色から白に、角の形状も変わっている。［Fix button hover styling］は、個々のファイルにマウスオーバーした際の動作を変更する。［保存フォルダを開く］ボタンなどの表示が変化する(図16)。

［Ctrl+J toggles panel］は、[Ctrl+J]の動作を変更する。Download Panel Tweaksアドオンがインストールされていない状態では、[Ctrl+J]で履歴とブックマークの管理が表示され、履歴の消去などが行えた。Download Panel Tweaksアドオンがインストールされると、ダウンロードパネルの表示・非表示となる。デフォルトでオンになっており、チェックを外すとインストールされていない状態と同じ動作となる。［Disable alert arrow］は、ダウンロード開始・終了時にアニメーションのように矢印が大きく表示される。この表示を無効にするものである。［Time format］は、時刻表示形式を変更する。以下の3つがある。

・Default－残り x 分 x 秒
・mm:ss－分：秒
・hh:mm:ss－時：分：秒

図12では、デフォルトの［mm:ss］になっているのがわかる。図17では、［hh:mm:ss］にしてみた。

最後の［Format of panel status lines］は、パネルに表示されるステータス表記を変更するものだ。{1}はダウンロードしたサイズ、{2}はファイルサイズ、{3}は速度、{4}は残り時間を意味する。残り時間を先頭にもってきたのが、図18である。

シンプルな機能ながら、細かいカスタマイズが可能なところがよい。現状のダウンロードパネルをさらに、使いやすくしてみるのもおもしろいだろう。相変わらず、痒いところに手が届くのが、まさにアドオンといえるだろう。

さて、なかにはどうもこの新しいダウンロードパネルは使いにくいという人のために、古いダウンロードマネージャに戻す方法を紹介しよう。アドレスバーに「about:config」と入力し、「browser.download.useToolkitUI」で検索する(図19)。

検索結果の「browser.download.useToolkitUI」をダブルクリックし、値を「true」に変更する。再起動後、ダウンロードを行うと、以前のダウンロードマネージャが起動する。

ダウンロードマネージャの起動は、メニューではなくツールバーのダウンロードボタンから行う。