米Intelは7月17日 (現地時間)、2013年第2四半期 (4月-6月)決算を発表した。コンシューマ向けPCの需要低迷に加えて、データセンターグループの売上高も横ばいにとどまり、利益がアナリストの予測をわずかに下回った。

6月期の売上高は128億ドルで前年同期比5%減だった。前期からは2%の増加となっており、同社の季節的な推移としては例年並み。純利益は20億ドル(1株あたり0.39ドル)で、前年同期の28億ドルから29%減。粗利益率は58%で5%減だった。

グループ別では、PCクライアントグループの売上高が81億ドルで前年同期比7%減。プラットフォームの販売数はデスクトッププラットフォームが前年同期比3%減 (平均販売価格: 6%増)、ノートブックプラットフォームは同7%減 (同4%減)。明るい兆しとしては、第4世代Coreプロセッサ (Haswell)を搭載したPC製品が登場したことから、プラットフォームの販売数が前期比で5%増だったこと。PCサプライチェーンの在庫レベルもわずかに増加したという。

データセンターグループの売上高は27億ドルで、前期比6%増、前年同期比では横ばい。他のIntelアーキテクチャグループは売上高9億ドルで前年同期比15%減、ソフトウエア&サービスグループは売上高6億1000万ドルで同4%増だった。

2013年第3四半期(7月-9月)については、売上高135億ドル(±5億ドル)、粗利益率を61%(±2%)と予測している。PC市場については今年初めの同社の予測を下回ると見ており、2013年は売上高が昨年並みになるとしている。

5月にCEOに就任したBrian Krzanich氏はモバイルデバイスが台頭するコンピューティング製品市場との関わりについて、「AtomとCoreプロセッサ、SoC統合の拡大がIntelの未来である。われわれはコンピューティングの全てのチャンスに関わっていくことになる。これらを成長に結びつけられるように、成長著しいウルトラモバイル市場向けの最高の製品を作ることをIntelの最優先事項とする」とコメントした。