ヤマハは7月11日、CDプレーヤー「CD-S3000」およびプリメインアンプ「A-S3000」を発表した。いずれも9月上旬発売で、希望小売価格はCD-S3000が451,500円、A-S3000が493,500円となっている。
ノイズの影響を受けにくい全段フルバランス動作のオーディオ回路によるD/Aコンバーター出力からスピーカー端子までの高純度伝送が可能なオーディオシステム。
CD-S3000は、新開発のオプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズムを搭載し、優れた制振性と信号読み取り制度を実現するほか、ジッターの影響を最小限に抑えるESS製の32bit D/Aコンバーター「SABRE32 REFERENCE DAC ES9018」を搭載する。筐体内部で左右を完全セパレート化し、それぞれに専用トロイダルトランスを配置。また、ヤマハ独自のUSB DAC IC「SSP2」および高音質USB DAC機能を搭載し、最大192kHz/24bit再生、ASIO2.3またはDoP方式によるDSDネイティブ再生に対応する。
A-S3000は、プリアンプ部がリアパネル側、パワーアンプ部が左右対象に配置され、全ての配線がボトム側から最短で通る設計になっている。また、大電流経路の基板間やブロックケミコンの配線がネジ止め結線とされ、電源トランスの巻き線も接続端子にネジ止めで結線されている。スピーカーの制動力を高め、力強い低域を実現する。そのほか、出力段左右のチャンネルそれぞれ「+」側と「-」側の計4組で電力増幅回路がフローティングされ、微細な電圧変動や外来ノイズの影響を抑える「フローティング&バランス・パワーアンプ」、音源本来の情報量を余さず再現できるMOS-FETなどが採用されている。
主な仕様は次の通り。CD-S3000は、再生可能なメディアが音楽用SA-CD、CDのほかCD-R/RW(MP3、WMA対応)で、入力インタフェースがUSB×1基、光デジタル×1系統、同軸デジタル×1系統、光デジタル出力×1系統、同軸デジタル出力×1系統を備え、アナログ出力がRCA×1系統、XLR×1系統となっている。リモート端子は出入力それぞれ1系統を搭載。出力レベルは2.0±0.3V、S/N比は≧116dB、ダイナミックレンジはSA-CDで≧110dB、CDで≧100dB、歪率は≦0.02%、周波数特性はSA-CDで2Hz~50kHz、CDで2Hz~20kHz。
A-S3000は定格出力が100W×2(8Ω 20Hz~20kHz 0.02%)、150W×2(4Ω 1kHz 10%THD)、実用最大出力が130W×2(8Ω 1kHz 10%THD)、210W×2(4Ω 1kHz 10%THD)、接続インタフェースが入力8系統(XLR×2系統、RCA×4系統、MAIN×1系統、フォノ×1系統)、出力2系統(プリアウト×1系統、レックアウト×1系統)となっている。入力感度/インピーダンスはCD etcで200mV/47kΩ、MMで2.5mV/47kΩ、MCで100μV/50Ω、MAIN INで1V/47kΩ、最大許容入力はCD etcで2.8V、Phono MM 1kHzで50mV、Phono MC 1kHzで2.3mV、周波数特性は5Hz~100kHz(+0/-3dB)、20Hz~20kHz(+0/-0.3dB)。全高調波歪率は0.07%(CD BAL~スピーカー出力20Hz~20kHz 90W/8Ω)、0.07%(CD BAL~スピーカー出力20Hz~20kHz 90W/8Ω)、0.005%(Phono MM REC OUT 20Hz~20kHz 2V)、0.02%(Phono MC REC OUT 20Hz~20kHz 2V)、S/N比(入力ショート)は103dB(CD etc S:150mV入力ショートIHF-A-Network)、93dB(Phono MM S:5mV入力ショートIHF-A-Network)、85dB(Phono MC S:500μV入力ショートIHF-A-Network)。
サイズはCD-S3000がW435×D440×H142mm、A-S3000がW435×D464×H180mm、重量はCD-S3000が19.2kg、A-S3000が24.6kgとなっている。