米Intelは1月17日 (現地時間)、2012年度第4四半期(2012年10月-12月)決算を発表した。PC販売低迷の影響を受けて前期に続く減収減益となったが、厳しい状況に応じた在庫抑制が奏功し、1株あたりの利益 (EPS)や粗利益がアナリストの予測を上回った。

社長兼CEOのPaul Otellini氏は「厳しい状況が続く中で、第4四半期はほぼ予想通りの結果になった」と評価。「2012年は、スマートフォンおよびタブレットの市場に本格参入し、パートナーとPCの再発明に取り組み、またデータセンター分野の革新と成長を引き続きけん引するなど、全ての事業で大きな前進を達成した」とコメントした。スマートフォン/タブレット向け製品やUltrabookなど新市場を開拓する2012年の取り組みが、コンシューマ市場の新たな需要に結びつくかが今後の注目点になる。

10-12月期の売上高は135億ドルで前年同期比3%減。純利益は25億ドルで同27%減。1株あたりの利益は0.48ドルで、市場予測の0.45ドルを上回った。

グループ別では、コンシューマ向けPCプロセッサを扱う「PCクライアントグループ」が売上高85億ドルで前年同期比6%減。サーバー用プロセッサを扱う「データセンターグループ」は28億ドルで同4%増。その他のIntelアーキテクチャグループは10億ドルで同7%減。

2013年度第1四半期(2013年1月-3月)については、売上高127億ドル(±5億ドル)、粗利益率を58%(±2%)と予測している。