セイコーインスツルは11月27日、「DAYFILER(デイファイラー)」シリーズのカラー電子辞書「DF-X8000」「DF-X9000」を発表した。発売は2013年1月末。価格はオープンで、推定市場価格は、DF-X8000が50,000円前後で、DF-X9000が55,000円前後だ。
DF-X8000、DF-X9000ともに電子辞書としては初めて、静電式カラータッチパネル液晶を採用した製品。スマートフォンやタブレットと同じ感覚で、ページめくりや文字の拡大・縮小、スクロールが可能だ。液晶パネルは、WVGA(800×480ドット)の高精細タイプを採用。画面サイズはW112×H69mmだ。
2製品の違いは、搭載されている辞書の種類。DF-X8000は、英語系のコンテンツが充実した上級英語学習者向けモデルで、DF-X9000は専門用語や英語例文などビジネス向けのコンテンツを充実させたエンジニアやビジネスパーソン向けのモデルとなっている。
2製品とも、ビューアソフト「NetFront BookReader EPUB Edition」(ACCESS製)を搭載する。NetFront BookReader EPUB Editionでは、EPUB3やPDFに対応した電子書籍、エクセルやパワーポイントのドキュメントの閲覧が可能だ。
手書きアプリ「7notes with mazec-T」(MetaMoJi製)や日本語入力プログラムATOK(ジャストシステム製)も採用。キーボードと手書きどちらからでも、ストレスの少ない日本語入力が可能だ。
また、無線LANに対応しており、Webブラウザも内蔵されている。ネットへの接続により、2013年度サービス開始予定の「DAYFILER CLUB(デイファイラークラブ)」から、語学辞書や、法律・技術用語などの専門辞書を購入することも可能だ。
なお、同社によると、DF-X8000とDF-X9000はAndroid OS4.0をカスタマイズしたものを搭載しており、WebブラウザはAndroid標準のものが使用されるとのことだ。ただし、AndroidはOSとして利用されているだけで、ユーザーがAndroid用アプリを追加することはできない。
本体サイズは、約W146×D108×H24mm(最厚部)/12.5mm(最薄部)で、重量は約360g。電源は内蔵の充電式リチウムイオン電池で、フル充電の場合、最長で約11時間の連続表示が可能だ。