Appleは23日付けで、iOSデバイス向けの電子書籍リーダーアプリ「iBooks」と、オーサリングソフト「iBooks Author」の最新バージョンを公開した。「iBooks」はiTunes StoreのApp Storeから、「iBooks Author」はMac App Storeから無料で入手できる。

「iBooks」と「iBooks Author」のアップデートについては、米国時間の23日に開催されたAppleのスペシャルイベントでその概要が紹介され、同日中に利用できるようになると予告されていた。

iBooks

iBooksはこれでバージョン3.0となる。サイズは40.8MB。主な新機能は下記のとおり。

  • iBookstoreで購入してiCloudに保管したすべてのブックを、iOS 6の本棚で直接見ることができる
  • 新しいスクロールテーマを利用し、指でフリックしてブックを上下ほうこうにスクロールできる
  • 購入したブックの無料のアップデート(新しい章や訂正など)を受信できる
  • iOS 6では、語句の定義をドイツ語・スペイン語・フランス語・日本語・および中国語(簡体字)で検索できる
  • お気に入りのブックについて考えたことを、Facebook・Twitter・メッセージ・メールで友人と共有できる

iBooks バージョン3.0

iBooks Author

iBooks Authorはバージョン2.0となる。サイズは270MB。主な新機能は以下のようなもの。

  • 豪華な縦向きブックの作成
  • カスタムフォントをブックに埋め込んでテキストの外観を制御
  • 新しいスクロールサイドバーとポップオーバーウィジェットを使ったよりインタラクティブなブックの作成
  • LaTeXおよびMathML表記を使用する独自の新しい数式編集による数式の記述
  • メディアをiPad向けに自動で最適化
  • オーディオの埋め込み機能の向上(イメージをタップしてのオーディオ再生など)
  • 公開ワークフローの改善(サンプルブックの自動作成、公開前検査など)
  • テンプレートの追加
  • ブックへのバージョン番号の付与
  • MacBook ProのRetinaディスプレイの利点を活かすよう改善
  • パフォーマンスの改善
  • 操作性の向上

iBooks Author バージョン2.0