パナソニックは29日、薄型テレビ「ビエラ」のWi-Fi対応モデル「スマートビエラ WT5」シリーズを発表した。発売は6月下旬で、価格はオープン。推定市場価格は55V型の「TH-L55WT5」が47万円前後、47V型の「TH-L47WT5」が35万円前後となっている。

「TH-L55WT5」

「TH-L47WT5」

いずれもIPSαパネルを採用する液晶モデルの最上位機種という位置付けになる。4倍速駆動に対応し、液晶分子制御の新技術を搭載することでバックライトの光漏れを低減。これにより、さらに引き締まった黒色の表現が可能になっている。

また、位相差板をIPSαパネルに搭載することで、上下方向や斜め方向の視野角も改善。より多様なポジションで高画質映像の観賞が行えるようになっている。

液晶制御の新技術により光漏れを低減

上下や斜めの視野角が改善された

バックライトは、いずれもLEDエッジ型バックライトを採用する。新搭載の「コントラストAI機能」により、フィールドごとに映像シーンの特徴を検出。バックライトの光量をフィールドごとに制御することで、500万:1相当の高コントラストを実現した。

そのほか、4倍速駆動パネルの採用により、アクティブシャッター方式の3D映像再生も可能となっている。

フィールドごとの細かなバックライト調整を可能にする「コントラストAI機能」

同日発表の「X50」シリーズ「ZT5」シリーズと同様に、Wi-Fiユニットを内蔵。テレビ番組のリアルタイム配信や、録画データの配信が可能な「お部屋ジャンプリンクサーバー」機能を備えるほか、インターネット接続により、多様なサービスを利用可能。パナソニックが展開するクラウドサービス「ビエラ・コネクト」の利用や、民放5局が展開するVODサービス「もっとTV」の視聴も行える。

音質面でも、サブウーファー内蔵により2.1chサウンドが楽しめるほか、「バーチャル3DサラウンドシステムIII」により、本体スピーカーだけで5.1chの臨場感あるサラウンド再生が可能となっている。

民放のVODサービス「もっとTV」を視聴可能

その他の主な仕様は、搭載するチューナーが地上/BS/110度CSデジタル×各3基(USB接続の外付けHDDへの録画も可能)、表示画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)。接続インタフェースはビデオ入力×2系統(1系統は音声出力兼用)、D4入力×1系統、HDMI入力×4系統(うち1系統はARC対応)、光デジタル音声出力のほか、LANポート(100BASE-TX)、USBポート×3基を備える。

スピーカーは8連スピーカーユニット×2と7.5cm径サブウーファーを搭載。実用最大出力は4W×2+10Wとなっている。

サイズ・重量は、TH-L55WT5がW123.6×D33.5×H80.4cm・約19.5kg、TH-L47WT5がW106.6×D33.5×H70.8cm・約15.5kgだ。

なお、本製品には「ZT5」シリーズと同様、タッチパッドで直感的な操作が行える"ビエラタッチパッドリモコン"が付属する。電源のオン・オフ以外の信号はBluetoothで転送されるようになっており、推奨通信距離は3m以内となっている。