ワコムは22日、同社の液晶ペンタブレットとあわせて使用することで、Microsoft OfficeやPDF、画像などのファイルに手書きで文字や図形などが書き込めるアプリケーション「Wacom Allwrite」を4月に発売すると発表した。価格はオープン。

ペンの種類や色、サイズを変更できる

同アプリケーションのほぼすべての機能が使用できる「クイックツール」機能と付箋紙機能

Wacom Allwriteは、ファイルに文字や図形などの注釈をペンで書き込むことで、内容をより分かりやすく説明できたり、修正点を明確に伝えることができるというアプリケーション。ペン機能は筆圧機能に対応し、線の色や太さ、ペン先の種類変更も可能。消しゴム機能では、書き込みの部分消しや一筆消しが行える。また、ペンのサイドスイッチを使って「クイックツール」機能を画面上に呼び出せるインターフェイスを採用したほか、付箋紙やしおり機能なども搭載。

書き込みが行えるファイル形式は、Microsoft Office(doc、xls、ppt)、pdf、xps、png、bmp、tiff、jpgで、それ以外のファイル形式はスニッピング機能(画面キャプチャ)で同アプリケーションに取り込むことで書き込み可能となる。

書き込んだ内容はデータとして保存でき、レイヤー機能を使用することで書き込み履歴の管理も可能。また、レイヤーごとにパスワードロックをかけて、データの信頼性やセキュリティ確保も行えるとのこと。

スニッピング機能

レイヤー機能

対応OSは、Windows 7(32ビット / 64ビット)、Vista(32ビット SP1以降)、XP(32ビット SP3以降)で、CPUはデュアルコアプロセッサ以上が必要。液晶ペンタブレット「DTU-2231」「DTF-720」に、同アプリケーションを付属したバンドル製品や、同アプリケーションの機能を他のさまざまなアプリケーションに搭載するための開発キットも同時に発売される。