米Intelは7月20日 (現地時間)、2011年度第2四半期 (2011年4月-6月)決算を発表した。売上高が過去最高だった前期を1%上回り、5四半期連続の記録更新となった。米国市場を中心にコンシューマ向けPCの成長の鈍化が指摘されていたが、そうした懸念を和らげる堅調な業績を示した。

GAAPベースの第2四半期の売上げ高は130億ドルで、前年同期比21%増、前期比1%増。純利益は30億ドルで前年同期比2%増、EPSは0.54ドル。営業利益は39億ドルで同1%減だった。

McAfeeと、Infineonのワイアレスソリューションズ部門の買収の影響が残るため、同社は前期に続いて非GAAPベースの数字も公開している。非GAAPの売上高は131億ドル(前年同期比22%増)。純利益は32億ドル(同10%増)で、EPSは0.59ドル。

前日にAppleが発表した4-6月期決算では、Macの売上高(51億500万ドル)をiPadの売上高(60億4600万ドル)が上回った。iPadとiPhoneを合わせると売上高は193億5700万ドルになる。タブレットやスマートフォンの伸びが顕著で、その影響から2011年のPCの成長率が一桁台に落ち込む可能性が指摘され始めていた。しかしながら、IntelのPCクライアントグループの売上高は83億ドルで、前年同期比11%増の成長を保っている。Atomマイクロアーキテクチャを除くCPUおよびチップセットのASP (平均販売価格)は前期から横ばいだった。

一方タブレットやスマートフォンの伸びが追い風になるデータセンターグループは、売上高24億ドルで前年同期比15%増と好調を維持している。

Atomマイクロアーキテクチャは、売上高3億5200万ドルで前年同期比15%減と伸び悩みが続く。

Intelアーキテクチャグループの売上高の内訳は以下の通り。

グループ Q2 2011売上高 前期比 前年同期比
PCクライアントグループ 83億ドル 3%減 11%増
データセンターグループ 24億ドル 1%減 15%増
他のIntelアーキテクチャグループ 14億ドル 21%増 84%増

ソフトウエア・アンド・サービス・グループの売上高は5億1100万ドルで前期比113%増。このうちMcAfeeの売上高は4億2900万ドルだった。

2011年度第3四半期(2011年7月-9月)については、売上高140億ドル(±5億ドル)、グロスマージン64%(±2%)と予測している。