OKIデータとコニカミノルタはそれぞれ、Mac OS X 10.6.8においてPostScriptドライバソフト使用時に印刷の不具合が発生する現象についての情報を公開した。両社ともに当面の対処として、該当するユーザーには10.6.8へのアップデートを控えるよう呼びかけている。

なお、類似の現象として、既報のとおり富士ゼロックスが6月にMac OS X 10.6.8環境での印刷トラブルについての情報を公開している。富士ゼロックスは原因を究明中であるとしながらも、一部の環境においてはSNMPの設定を停止することで問題を回避できると報告している

OKIデータ

OKIデータではMac OS X 10.6.8環境における不具合について、2つの現象を確認しているという。いずれも、発生するのはネットワーク環境に接続されたPostScript対応プリンタ。同社では現在10.6.7環境で製品を利用しているユーザーに対し、当面10.6.8へのアップデートを控えることを推奨している。

1つは、10.6.8へのアップデート後、Macからの印刷指示にてMac側のプリントキューが一時停止となるというもの。この場合、プリントキューを再開してもすぐに停止してしまうという。この現象については、プリンタのPPDファイルを修正することで回避できるという。具体的な修正方法については、Webサイトから手順書(PDF)を入手できる。

もう1つの現象は、10.6.8へのアップデート後、印刷は行われるが、機器に問題がないにもかかわらずプリントキューに「廃インクまたは廃トナー容器が一杯です」「OPCは交換時期です」「OPCはもうすぐ交換が必要になります」といったメッセージが表示されるというもの。この現象については、回避策を現在確認中だという。この現象が発生しているときでも、プリンタの消耗品/メンテナンス品が寿命になったときは、正しいメッセージが表示されるという。

コニカミノルタ

コニカミノルタでは、一部のMac OS X 10.6.8環境でコニカミノルタ製Mac OS X 10.6用PostScriptドライバを用いた印刷ができなくなる現象が確認されているという。現時点ではこの現象について調査中とのことで、同ドライバを使用しているユーザーには、当面10.6.8へのアップデートを控えるよう呼びかけている。