デノンは16日、AVサラウンドレシーバー「AVR-1612」「AVR-1912」「AVR-3312」を発表した。AVR-1612は6月上旬、AVR-1912は6月中旬、AVR-3312は7月上旬発売。価格は、AVR-1612が5万400円、AVR-1912が8万4,000円、AVR-3312が12万1,250円。

GUIによる、直感的な操作が可能な高機能AVレシーバー「AVR-3312」

AVR-3312/1912/1612は、AVR-3311/1911/1611のそれぞれ後継モデル。従来モデルと同様にAVR-3312/1912/は7.1chモデルで、AVR-1612は5.1chモデル。AVR-3312では、Audyssey DSX/Dolby Pro Logic IIzプロセッサーを、AVR-1912/1612ではDolby Pro Logic IIzプロセッサーを搭載。高さ方向に拡がるサウンドを楽しむことができる(AVR-1612は5.1chモデルだが、フロントハイト/サラウンドバックchのプリアウト端子を持っており、2ch分のパワーアンプを追加すれば、フロントハイト/サラウンドバックスピーカーを利用することが可能だ)。AVR-3312/1912では、サラウンドバックチャンネルのアサイン機能も搭載。AVR-3312では、フロントハイト、フロントワイド、フロントLR(バイアンプ駆動用)、2ch駆動専用、フロントB、ゾーン2/3に、AVR-1912では、フロントハイト、フロントLR(バイアンプ駆動用)にアサイン可能だ。なお、3312では、フロントハイ/フロントワイド/サラウンドバック用のスピーカー端子をそれぞれ装備。モードの変更のみでスピーカーを切り換え可能となっている。

新モデルの大きな特徴となっているのが、GUIの採用。従来モデルでは、OSD機能を搭載していたが、これを日本語対応にし、さらに高精細化。また、通常使用している際だけでなく、初めて使用する際のセットアップウィザードも、GUIで表示されるようになり、より直感的な操作が可能となった。音場設定は、AVR-3312/1912が、Audyssey MultiEQ XT。最大8箇所の測定で、より適切な設定を行うことが可能だ(従来モデルAVR-1911ではAudyssey MultiEQが採用されていた)。AVR-1612は、最大6箇所で測定を行うAudyssey MultiEQを採用している。

AVR-3312/1912はネットワーク機能(AirPlay/DLNA/インターネットラジオ)を搭載(AVR-1612は非搭載)。Windows 7のWindowsMediaPlayerのリモート機能で、再生機器として選択することが可能だ。また、WindowsMediaPlayerのサーバー機能を利用した場合、MP3/WAV/AAC/WMA/FLAC形式の音楽とJPEG形式の画像の再生に対応する。3モデルとも、USBポートを搭載しており、iPhone/iPodのダイレクト接続と、USBデバイスからのファイル再生に対応している。AVR-3312/1912では、iPhone/iPod touchでAVレシーバーの操作を行える「DENON Remote App」も利用可能だ。

HDMIは、3D信号のパススルー、ARC、CEC、DeepColor、x.v.Color、Auto Lipsyncに対応したVer.1.4aで、AVR-3312は7入力/2出力(従来は6入力/2出力)、AVR-1912は6入力/1出力(従来は4入力/1出力)、AVR-1612は従来機と同じ4入力/1出力を装備する。AVR-3312のHDMI出力は、2系統の同時出力にも対応した。また、AVR-3312/1912では、ビデオ信号のアップコンバートに対応している。

従来モデル同様に、よく使用する機能を登録できるクイックセレクトボタンも搭載。ボタン数は、従来の3から4に増やされている。さらに、AVR-3312/1912では、よく使用するインターネットラジオを登録できるインターネットラジオボタンを3個、装備した。

定格出力は、AVR-3312が125W×7(8Ω、20Hz-20kHz、THD0.05%)、AVR-1912が90W×7(8Ω、20Hz-20kHz、THD0.08%)、AVR-1512が75W×5(8Ω、20Hz-20kHz、THD0.08%)。本体サイズは、3製品とも435(W)×167(H)×382(D)mm。質量は、AVR-3312が11.8kg、AVR-1912が10.3kg、AVR-1612が9.2kg。