マカフィーは同社のブログ「McAfee Labs ブログ」においてスマートフォンで簡単に実践できるセキュリティ実践の5つを紹介している。

ブログは、普及が進むスマートフォンにおいてそのセキュリティの脅威を認識し、改めて注意喚起するもので、2010年の携帯電話の遺失件数が過去最高の21万件超になったというデータに触れながら、スマートフォンを紛失すること自体がその中に保存してある写真や連絡先、金融情報などの紛失へとつながり、従来以上のリスクを負うとしている。

また、これらスマートフォンのセキュリティを高めるために、今からでも実行可能なものとして、以下の5つのヒントを紹介している。

1.他人と共有しない:決して、スマートフォンを他の人と共有しないでください。密かにスパイウェアをインストールされる可能性があります。

2.適切なパスワードを使用する:パスワードや暗証番号でデバイスを保護してください。特に、メールにアクセスする際には、推測されにくいパスワードが必要です。また、ATMの暗証番号などの機密データを保存しないようにすると同時に、スマートフォン内のデータは暗号化を行い、定期的にバックアップすると良いでしょう。

3.無料のWi-Fiを使用しない:銀行取引など、機密性の高い作業をするのに、公共の場所で無料のWi-Fiは、決して使用しないでください。使用しないときは、第三者は不正にアクセスできないよう、Bluetooth、Wi-Fiは無効化しておくべきです。Bluetooth設定は通常、デフォルトでオンに設定されているため、自分でオフに切り替える必要があります。また、Bluetoothを「隠し」モードに設定することも重要です。これにより、所有しているデバイス(ペアリングを行ったデバイス)以外のデバイスのアクセスを防ぐことができます。

4.不審なメッセージは開かない:メールの送受信やソーシャルメディアの使用に関して安全な習慣を身につけてください。ダウンロードは信頼できるソースからのみ行うと共に、不審なメールや見知らぬ人からのSMSの添付ファイルやリンクを開かないよう、注意して下さい。特にモバイルバンキングに関係するアプリケーションは、必ず企業の公式モバイルインターネットサイトからインストールしてください。

5.セキュリティソフトを導入する:絶対数としては多くありませんが、スマートフォン、特にAndroid端末を狙ったマルウェアは増殖傾向にあります。これらの脅威から自分のスマートフォンを守るために、セキュリティソフト導入を検討してください。また、盗難や紛失時にデータをきちんと保護するために、スマートフォンのロック、メモリの消去、位置検索、データの復元を行うことができるソフトも有効です。