BCNは9日、2月の液晶テレビの販売台数構成比で、LEDバックライト搭載モデルがCFLバックライト搭載モデルを初めて超えたと発表した。これは、全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」によって明らかになった。

液晶テレビのバックライトは、2010年前半にCFLからLEDへの切り替わりが進み、同年8月を境に横ばいとなり、以降はわずかにCFLが上回る状態で足踏みを続けていた。しかし、2011年2月にLEDモデルの販売台数構成比が51.4%となり、初めて過半数に到達した。

LEDバックライトを搭載した、ソニーの「EX52H」シリーズ

インチサイズ帯別では、40型台が2010年5月に半数を超えて最も早くLEDに切り替わっており、同年8月以降は70%台を維持している。最も販売台数が多い30型台では、2010年5月以降から30%弱の水準で頭打ち状態になっていた。ところが、2月になって構成比が一気に9.5ポイント上がって38.7%にまで拡大。20型台の小型モデルでも着実にLED比率を高めており、2月にほぼCFLと並ぶ49.4%となっている。

同社では、LEDがCFLを逆転した要因のひとつとして、価格下落が挙げられるとしている。特に20型台では、2月の税抜き平均単価でLEDモデルがCFLモデルを下回る逆転現象が起きており、30型台でも価格差は1万円程度にまで縮まっている。40型台の価格差は依然として大きいが、多少価格が高くても機能重視でLEDモデルが選ばれているとのこと。こうした拡大傾向は今後も続き、年内には大多数がLEDモデルで占められると見ている。