ニコンは9日、本格的な撮影が楽しめるコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX(クールピクス)」Pシリーズから、小型ワイドズーム機「COOLPIX P300」を3月に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。
同製品は、Pシリーズに新たにラインナップされる小型ワイドズーム機。コンパクトデジタルカメラでは最高クラスという明るさの開放F値1.8のNIKKORレンズや、カメラの小型・軽量化とともに画面全域で高コントラスト描写を可能にする屈折率2.0以上の高屈折率レンズ、レンズシフト方式手ブレ補正(VR)機能採用の広角4.2倍ズームを搭載し、夜景や風景撮影で威力を発揮するとのこと。焦点距離は35mm判換算で24~100mm相当。
撮像素子には、光を効率的に取り入れる有効画素数1,220万画素の総画裏面照射型CMOSセンサー(1 / 2.3型)を搭載。設定したシーンモード別に、感度やシャッタースピードを変えて高速連写した画像を合成することで、光量が少ないなどの撮影環境に左右されないイメージ通りの写真に仕上げるという。
マニュアル操作を楽しむための撮影・画像編集機能として、4つの露出モード(プログラムオート / 絞り優先 / シャッター優先 / マニュアル露出)をはじめ、撮影前のメニュー設定で階調や色調が選べる「スペシャルエフェクト」、カメラ内で撮影画像の加工が行える「フィルター効果」、180度と360度の画角を選択できる「かんたんパノラマ」を装備する。
動画撮影は、1,920×1,080のステレオ音声付きフルHD動画に対応。1 / 2もしくは1 / 4の速度で再生できる「スローモーション動画」と、倍速で再生できる「早送り動画」からなる「HS動画」も備えている。HDMI端子対応テレビで動画を再生することも可能。
電源には付属のリチウムイオン充電池を使用し、記録メディアは約90MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHC / SDXCカードに対応。突起物を含まないサイズは、約103(W)mm×58.3(H)mm×32(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約189g。
また、同製品に同社のフィールドスコープやネイチャースコープ「ファーブルフォト」「ファーブルフォトEX」を接続するための専用ブラケット「コンパクトデジタルカメラブラケット FSB-8」も3月に発売予定。価格は1万2,600円。フィールドスコープを装着して野鳥の超望遠撮影を楽しんだり、ネイチャースコープ装着して昆虫や植物の観察と同時に撮影も楽しめる。