本機ならではの注目点は、カメラに内蔵した地図データとの連携ができること。ボディの左上の地図ボタンを押すと、液晶モニターに地図が表示。地図は全世界を網羅し、世界約140都市と国内11都市については、より詳細なデータを収録。さらに著名な観光地については、合計約1万点の写真を内蔵している。

これらのデータを利用した地図表示には2種類のモードがある。1つは、自分で撮った写真とともに、その撮影場所を地図上に表示する「ユーザー画像モード」だ。撮影場所だけでなく、撮影時のカメラの方向や、カメラを持って移動した場所の軌跡も表示できる。もう1つは、あらかじめ内蔵された観光地の写真を表示する「撮影スポットモード」だ。旅先で撮影スポットを検索したり、出発前にプランを練ったりするなど、まるで旅行ガイドブックのようにカメラを活用できる。

ボディ上部の左側に、現在位置ボタンと地図ボタン、電源ボタンを装備

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、電源はリチウムイオン充電池

撮影時および再生時に、液晶画面の下段に地名が表示される

地図ボタンを押すと、液晶モニターに地図が表示される

操作は、地図の表示中にズームレバーを押して表示の拡大/縮小ができ、十字キーによって表示位置のスクロールができる。また、地図ボタンの横にある現在地ボタンを押すと、現在地を画面の中心に表示できる。表示のレスポンスはまずまず良好で、操作に大きなストレスは感じない。これまで他のGPSデジカメでは、PC上でしかできなかった地図との連携を、カメラ内で実現したことは画期的といっていい。

主要都市は最大で約2700分の1縮尺までの詳細地図を内蔵する

あらかじめ内蔵された主要スポットの写真を表示した状態

世界各地の約1万件もの景勝地写真が内蔵されている

旅行の際のガイドブック代わりとしても活用できる

ちなみに同社では現在、EX-H20G購入者に京都撮影スポット100選入りのSDカードをプレゼントするキャンペーンを行っている。今後、さらなる地図データの拡張にも期待したい。……つづきを読む