海外では各国でプリペイド携帯電話が販売されている。滞在先での連絡用や日本へ国際電話をかけるときなど、現地料金で利用できるプリペイド携帯電話は便利な存在だ。
今回はアメリカ・ラスベガスでのプリペイド携帯の購入方法を紹介する。どんな方法でプリペイド携帯が売られているのか、どこで売られているのかなどを詳しく解説するので、この夏に海外都市へ行かれる方は是非参考にしてほしい。
アメリカは通信事業者がたくさん
アメリカでは通信事業者が自社向けの携帯電話を販売しており、CDMA2000とGSM/W-CDMA、iDENなど複数の通信方式が提供されている。携帯電話事情はヨーロッパやアジアよりも日本に近い。事業者の数は日本よりも格段に多く、全国展開の大手や地域会社、MVNOなどが多数存在する。今回訪問したラスベガスでも、以下のように10の企業/ブランドが携帯電話サービスを展開している。プリペイド携帯は上記のほぼ全社が販売しており、旅行者でも簡単に購入することができる。
Verizon Wireless | CDMA2000 |
---|---|
AT&T | GSM及びW-CDMA(850MHz,1900MHz) |
Sprint Nextel | CDMA2000 |
T-Mobile USA | GSM及びW-CDMA(1700&2100MHz) |
Boost Mobile | iDEN(Sprint傘下) |
MetroPCS | CDMA2000 |
Cricket Wireless | CDMA2000 |
Virgin Mobile(MVNO) | CDMA2000(Sprint傘下) |
TracFone(MVNO) | GSM及びCDMA2000 |
7Eleven SpeakOut(MVNO) | GSM及びCDMA2000 |
なお、AT&TとT-MobileはSIMロックがかかっているため、端末の使いまわしはできない。ただし、両社はプリペイドSIMカードだけの販売も行っているので、両社の通信方式に対応したSIMロックフリーの携帯電話を持っていれば、現地でSIMカードだけを買って利用することも可能だ。
アメリカのプリペイド携帯はこんなところで売っている
アメリカでプリペイド携帯電話を購入・利用する場合は必ず登録作業が必要となる。必要なものは身分証明書(パスポート)と住所だが、住所はホテルのものでよい。登録は購入する店舗で行ってもらうことが可能なほか、ホテルに持ち帰りパソコンから各通信事業者の専用Webページにアクセスして行うこともできる。時間がないときなどは自分で登録するのもよいだろう。
なお、登録時は自分の電話番号をどこの州/都市にするかを決めることができる場合も有る。広大なアメリカでは州内と州外の通話料金が異なる事業者もあるため、選択できる場合は自分のよく訪問する場所にするとよいだろう。
では、アメリカではどんなところでプリペイド携帯が販売されているのだろうか。後編では、プリペイド携帯の主な販売先とそれぞれのメリットやデメリットを紹介する。