米AppleがWeb地図サービス企業のPoly9を買収したと、カナダのフランス語ネットメディアのCyberpresseが7月14日(現地時間)に伝えている。Poly9はカナダのケベックに拠点を置く企業で、Apple、Microsoft、Yahoo!、MSNBC、NORADなどの大手クライアントを抱えている。買収時期は不明だが、CyberpresseによればPoly9の従業員の大半はすでにケベックから米カリフォルニア州シリコンバレーへと移動を完了しているという。

Poly9のサービスの一部は、Poly9 Globeなどのサイトで確認できる。内容的にはGoogle Earthなどに近いものだとみられる。またPoly9のTwitterアカウントからの投稿が今年3月時点でぱったりと止まっていることから、春過ぎごろから今回の買収と移転が開始された可能性がある。

Appleと地図サービスについては、以前にもPlaceBaseという企業が買収されたことが話題になった。Apple自身は未公開企業については買収などの詳細を明らかにしておらず、その後の計画についても語らないことが多い。だが確かなのは、このPoly9を同社のいずれかのサービスへと近い将来にも統合してくるだろうということだ。