Webアクセス分析によるユーザー動向調査サービスを提供する米Quantcastは、Microsoft Windowsの各バージョンごとのシェアを発表した。2010年1月時点でのシェアはWindows XPが51.8%、Vistaが37.4%、7が10.2%となっている。前月比33%増と好調さが目立つWindows 7だが、今回の発表でのサプライズは2年間ほぼ純減を続けていたWindows XPがここにきてシェア上昇に転じたことにある。

Windowsのバージョン別におけるシェアの最新推移はQuantcastサイトで確認できる。それによれば、過去2年はXPが純減を続ける一方でVistaが順調にシェアを伸ばしており、XPユーザーが徐々にVistaへと移行していく様子をうかがうことができた。だが、Vistaの増加カーブは昨年2009年9月のWindows 7発売とともに鈍化し、昨年末時点でほぼ横ばい、今年に入って7.8%の減少となっている。XPも7発売直後に減少傾向の加速が見られていたが、なぜか今年1月に急反転、前月比でわずか1.2%ながら上昇へと転じている。

Quantcastサイト「Windows Versions Share」より

その理由についてQuantcastでは、年末商戦でのNetbook販売の好調によりXP利用者が急増したと分析している。従来通りXPからWindows 7への移行は引き続き続いているものの、一方で新規XPユーザーが急増したことで、トータルでは増加に転じたということのようだ。